日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

物差し

2020年03月21日 | 生活・ニュース

 笑いながら「わが町は世界の流行から遅れているのう」という。何かと思えば「新型コロナの感染者が出ていないから」。そんな評価は冗談にも口にしない方がいいと止めた。手洗いはじめ感染予防を皆が気をつけているからだろうと話す。口止めはさせたが、ふと、世の中は多くの事柄で採点や順位が付けられている。そんな中で、報道機関の世論調査は注目を集める。

 新聞社の電話世論調査を複数回受けた。質問に「はい、いいえ、わからない」で答えさせてその理由を聞かれる。「例示された回答に該当するものがない」と答えると「では、その他ですね」として次の質問に進む。確かに何千という調査対象と応対していては調査は進まないとは思うが、調査側の想いと違う考えこそネタになると思う。

 ある上司は説明を求めるとき「その尺度は」という古い言葉を使っていた。尺度は物の寸法を測定するときに用いる具、という意味。長いか短いか、どれだけ過不足か、測ればすぐに分かる。転じて物事を評価・判断するときの基準として使う。日常会話の場合、真正面から基準を論じて判断や評価はしていない。自分の常識や思い付きで会話するのではなかろうか。

 そんなことを思った日、引き出しを開けるとどれも世話になった数本の30㌢物差しが入っている。竹製の10㌢刻みに記された分度器状の印が懐かしい。ケースに「サンライズ ¥108」のラベルがついている樹脂製はいつの物だろう。1本は高校時代に製図の授業で使ったものだから60年以上前のものになる。なんの評価にも通じないが、並べてみると懐かしい。わが家には70㌢余の竹製の「鯨尺」がある。いつか書いて残したい。
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十方世界

2020年03月20日 | 生活・ニュース

 こんなメールが届いた。「新型コロナウイルスの拡大で思い知らされたのは、世界各国はすでに経済活動で強く結ばれ、人々の動きも国を越えてグローバルに交流されている。いくら自国第一主義を掲げようと、隣国が風邪をひけば、こちとらも風邪にかかる。仏教では、それぞれの衆生が住んでいるところを『十方世界』という。」

 続けて「十方とはあらゆる方角・場所で、すべてである。自分だけが安全地帯で生活し続けることは不可能であり、すべては関係性(縁)の社会の中にある。お互いを尊重し助け合わないといきてゆけない。私たちは十法世界の一員である」と結んであった。経済だけではグローバル世界を理解しにくいが今回のウイルスでは繋がりが単純明快に理解できた。

 25年前の今日、私は朝早く所用で出かけて帰宅する途中、カーラジオから「東京の地下鉄で大惨事発生」そんな短い第一報は、地下鉄サリン事件の初めだった。事件のその後と背景はここに記すことではないが、今もあの時の苦しみを抱く被害者とその家族がある。十方世界に目を向けることをしなかった行動が起こしたと思っている。

 自国第一、我が党第一、支援者第一、利潤第一、崇拝者第一、このような狭い世界観ではほかの人は安心して生きてはいけない。「お互いを尊重し助け合わないと生きてゆけない」世界になっている。新型コロナ対応についての深層報道を読むと、十方世界にはたどり着いていない。今ならまだ間に合う、対面にとらわれず手を打って欲しい。
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株が上がる

2020年03月19日 | 社会 政治
 

 「あいつの株が上がる」。これだけでは「あいつの持っている株が値がりする」ともとれるが、本来は「あいつに対する評価が高くなる」ことを指す。そこには、その人の何らかの行動が集団や組織の中でよい評判となった裏付けが伴う。最近の国会を見ていると上げるどころか、下げる議員のオンパレード、政治への関心を失わせる最大の原因と思う。選んだ有権者にも一端の責任があるのかもと思う。

 株式の市場価格はこのところ右下がりが続く。株に手を出していないのでもっぱら日経225の平均株価でそれを知る。千円単位の値動きの日もあり、特に大幅下落した日はトップニュースになる。日経平均とは、日経新聞社が東証1部上場企業の中で業種などのバランスを考慮して選んだ225社の平均株価、と説明される。

 新型コロナウイルスの世界的大流行で、日本だけでなく米国を始め各国の株価は右下がり、原油価格もこれにつれてとてつもない下落幅という。消費者にとっては価格の低下は喜ばしいが、世界的な大不況に連なる気配と心配されている。がらんとした大通りの映像を見ると株価下落による大不況を素人でも感じる。

 「人の行く裏に道あり花の山」、これは株式投資の心構えという。付和雷同では大きな成功は得られない、他人と反対のことをやった方が上手くいく場合が多い意味という。不正でなければよかろう。しかし、人として官僚として、絶対にやってはいけないことを部下にやらせで己は出世したと思われる事案が再び持ち上がった。この事案、読んで、聞いて、見ていると「男の株を大下げ」した。この下げはもう戻らないだろう。
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2020年03月18日 | 自然 季節

 アメダスの測定では今日の最高気温は20.1度、日差しに春を感じる。昨年暮れに植えた葉牡丹がぐんぐん伸び始め、見ばえが悪くなってきた、そろそろ撤去の時期になったようだ。狭い庭にも草が生え始めるけれどこれを放っておくわけにはいかない。こまめに抜く作業が始まる。

 「春日遅遅」という書き出しのはがきが届いた。初めて接する書き出しに「こいつ何をする」と差出人にいう前に手持ちの熟語集を開いて見た。読み方は「しゅんじつちち」。意味は「のどかで、暮れ行くのが遅い春の日。うららかな春の一日」とある。春日は春の日、春の日ざし。遅遅は日が長いこと。類似語に春風駘蕩とある、春を一つ学んだ。

 ランドセルを買ってもらう男の子に出会った。母親は小さな子供を抱いている若い両親との4人。ランドセルを背負った時にそばを通りかかった。ランドセルを動かしながら姿見の中の自分を観察している。「いいね」と声をかけたら、しっかりした声で「はい」と男の子、嬉しそうな様子に両親も微笑んでいる。コロナが去って入学式が開かれるように、そう祈るしかない。

 春は進級進学のとき。一斉休校で登校できない子どもらが「学校に行きたい」という映像が数多く映されている。登校した子らの嬉々とした姿に見る方も嬉しくなる。季節ごとの長期休暇とは異なる休校への対応に、子どもらのけじめある行動を頼もしく感じた。良い春を迎えさせてやりた。
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すごい

2020年03月17日 | 生活・ニュース

 散歩中、錦帯橋下流側にある人工の早瀬を背景に「すごいね」と話しながら観光の人が自撮りしていた。私には見慣れた早瀬で特に思うこともなくいつも通り過ぎている。しかし、自撮りの人はどんな感じ方から「すごい」が口に出たのだろうと思いながら通り過ぎた。すごいの形容詞の後に「面白い、美味い、上手い、出来栄え」など深く考えないで使っている。すごい、て何だろうか。

 すごい、元々は文語調で「心に強烈な衝撃を感じさせるようなこと」を指す言葉という。最近は優れている、際立って目立つということでもよく使われる。そんなとき「何がどうすごい」という的確な説明が欲しいと思うことがよくある。「若いがすごい人なので将来の総理候補だ」と聞かされても、どんな器か全くわからない。

 手持ちの資料では「すごい」を言い換えるにも幾つかの分類があり、それによって表現が変わるという。能力・技術・価値がすごい、集団の一人としてすごい、変化成長がすごい、気が利いてすごい、人格・知性がすごい、ことば・文章がすごい、評判がすごい、活躍がすごいなどがあり、それぞれにすごいの言い回しがある。

 文章を読んでの感想や話を聞いて、その的確な内容に感心しその人を誉めるとき「すごい」では味気ない。「言い得て妙ですね」という言い方は何度も聞いている。ここでの「妙」は奇妙や不思議なことではないことを知っていないと意味不明で通じなくなる。「いうにいわれぬほど巧みな言い回し」などもある。これからは上っ面の言葉でなく意味の或る表現を心しよう。
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荒れ模様

2020年03月16日 | 生活・ニュース

 今日は毎月定例の新聞休刊日、朝の定例予定の穴埋めに雑誌を読んでいた。6時の時報にあわせたかのように突然、激しい雨音がし始めた。外に出て見る。10分ほど前には雨の様子はなかったのに上空は黒い雲が覆っている。雨足は強い。しかし、東の空は朝焼けで明るく晴れている。外気温は冷え込む。今日は荒れ模様の日かなと思いながら家に入る。

 ときおり小雨のパラパラが続く。9時頃だった、市内北部の人から「積雪でバスが午前中運休」との知らせが届いた。添えられた写真には嶺が白く装っている。この一報で、R187号の錦川沿いに咲く1本桜の写真撮りを中止した。情報では8分咲きという、8分になると気象的には満開というそうだが残念した。こんなことではいい写真は撮れない。

 荒れ模様の様子は続く。10時半ころに霜注意報は17日朝までの注意を促す。正午を回ったところで乾燥注意報、それを受けて地区消防組合から「空気が非常に乾燥し、火災が発生しやすい気象状況」と火災注意を促すメール。読み終わってすぐに屋根を叩くような音、見れば霰(あられ)、跳ねるところを撮ろうと狙ったが太さ5㍉ほどで短時間、写真にならず、ガレージの屋根を記録した。

 荒れ模様と言えばこのところの株価の乱高下。大幅な株価下落を見て本当に不況で経済の先行き真っ暗かと思うと、翌日は安値で買い時と大幅な株価上昇、株をやらない者には縁がない株価操作に思える。今日、より金融緩和強化の方針が出た。それを受けての株価、400円強の値下げ、弱い春の嵐で終わった。コロナも気になるが景気も気になる。
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バンデミック

2020年03月15日 | 社会 政治

 新型コロナウイルスの感染が広がり、世界保健機関(WHO)はついにというかやっとというかバンデミック(世界的大流行)だと表明した。感染は国内外で拡大し社会や経済に大きな影響が出ている。身近では子どもの登下校が途絶え、公園でも子どもの姿を見かけない。卑近ではあるが、見えないウイルスにみんながびくびくしている。

 そんな時に頼るのは医者であるが、感染しているのか否かの判断になる感染検査は簡単にはしてもらえない。報道では容易に受けれる、受けれないが錯綜している。近くの病院では、新型コロナウイルスの感染が疑われる要件に当てはまる場合は保健所へ相談するよう掲示されている。その要件は、37.5度の熱やせき、強いだるさ(倦怠感)、息苦しさ(呼吸困難)などとあり、当初の条件と変わっていない。

 感染したというマーカーが体に現れるなら行動を慎めるが、感染していても症状が出ないと自分は陰性だと勝手に判断してしまう。これは町の声だが私もそう思う。症状が出たらウイルスが陽性か陰性かとにかく検査をして欲しい。新型コロナ対策担当大臣は「疑いのある人はしっかり診る」という。疑いのある人とは。

 緊急事態宣言、正式には「新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言」という。数か国で非常事態とされているが、私権制限を伴うこの措置が発動されないことを国民としては願うしかない。今日は休院だが、年配の女性が病院の掲示をメモしているのを見かけた。掲示にある検査問い合わせ先の電話番号ではないか、そう思いながら通り過ぎた。
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間もなくおわり

2020年03月14日 | 生活・ニュース

 ブログやフェイスブックで「今年はメジロが多い?」、そんな投稿にいくつか出会った。1枚の写真にメジロ数匹が写っている写真も載っていた。大方は梅の花や河津桜の蜜をとる姿のアップで、目の周りの白い輪がひときわ目立っていた。セミプロカメラマンのホバーリングから花にとまる寸前と思える1枚はしばらく眺めていた。

 我家の庭にもミカンを置けば2羽がやって来てくれた。縄張りがあるのか、いつも同じ連れ合いに思えた。いつだったか、隣家の屋根で鳴き声がする。みると2羽が我が家の庭を見下ろしているように見える。「ミカンがない、早く出して」とねだるように聞こえる。急いでミカンを置き部屋から食べっぷりを眺めた。

 メジロも安心してはいない。交替で監視役を務める、その間にもう1羽はついばむ、監視役が飛び立つとついばみ中の連れも後を追う。感覚が下がりつつある高齢者にはわからない何かが起きているのだろう。もう一つ、ヒヨがミカンを狙ってくる。メジロは自然の掟か身を守るためか飛び立つ。ヒヨに気づいたら急いで追っ払っている。ヒヨが去ってもメジロはしばらく姿を見せない。

 そんなメジロともそろそろ別れが近づいた。それは箱買いしていたミカンがもう少しで底をつく。毎年、何か月間かの短いおつき合いだが、必死に生きている姿を見ていると、老け込んではいけない、そんな気を呼び覚ます力をくれる小鳥だった。でも、餌を与えることが小鳥にとっていいことなのか、いけないことなのか、と思いながら今年もミカンを切っていた。
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お 札

2020年03月13日 | 生活・ニュース

 ミツマタの黄色の花が咲いた。撮っていると、子どもを抱っこした家族ずれが「珍しい、初めて見た」とスマホで撮り始めた。何という花かと聞かれ、少しだけ知っていることを話した。樹皮の用途で和紙やお札の話をした。和紙はすぐに分かったが、「お札、それは何ですか」と問い返された。紙幣と言いなおしたら通じた。若い人はキャッスレス決済で現金を持ち歩かないからだろう。

 そういえば、2024年の上半期に紙幣(日本銀行券)が20年ぶりに一新されると発表されている。紙幣の表の図柄は1万円札が福沢諭吉から渋沢栄一、5千円札が樋口一葉から津田梅子、千円札が野口英世から北里茂三郎になる。キャシュレスの時代になれば紙幣は不要との論もあるが、世界初となる偽造防止技術が採用されるというから、しばらく紙幣が消えることはない。

 その昔は電気も新聞も、ガスも灯油も年金等など、集金という職業の人が各家庭を回っていた。母は集金人との会話を楽しんでいた。いつからか個人商店でも口座からの引き落としが可能になった。税金に保険、契約しているものは何でも何年も昔に手続した口座からの引き落としで気楽になった。日常の買い物、チャージはあるが現金払いは少なくなった。

 給与の現金支給のころ、現金の袋詰めを1年あまり経験したが大変な労働だった。その頃は、誰しも給与袋を持ち帰ることでこのひと月の間家族を養った、という喜びがあった。しかし、給与の振り込みで現金を持ち帰らなくなったことで「父権や夫権」が失墜していった。「振り込みが大黒柱の地位さげた」という川柳がある。そして今は「給料日ATMに主婦の列」。
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三寒四温

2020年03月12日 | 自然 季節

 先日、広島の桜開花予測は15日ころ、と気象予報士のレポートがあった。初期の開花予測より10日余り早まっている。広島より少し南に位置する錦帯橋畔は、と見まわっているが蕾は未だ固く写真で報告するほどのことはない。錦帯橋畔にあるホテルの先代の女将さんから「毎年、開花が早い遅いといわれますが、いつも同じ頃に咲き始めます」という長い経験からの話しを思い出す。

 雨や冷える日、春だと思わせる暖かな日、これには桜も戸惑っているかもしれない。今日も昼前に霜注意報がでた、明日の昼頃まで注意するようにという。冬の間は出ないが霜注意報は立春を過ぎると発令される。錦帯橋畔が仕事場の知人女性が「啓蟄のこも外しは済んだが、桜は目覚めていない」と話す。

 新型コロナ感染防止で中韓からの入国が厳しく制限された。その影響もあってか、錦帯橋畔ではいつも出会っていた中国からの観光客を全く見かけなくなった。春節にこの制限がとられていたらという指摘が反省として言われているが、遅きに失したかもしれないが、効果を期待したい。

 今年の上野公園の桜は見上げて眺めながら通り過ぎるだけで、宴は禁止されるとか。錦帯橋畔はどうなのだろう、茶店が数軒準備中で、活躍する自販機の設置も進んでいる。あの茶店の位置は、ゴザを敷き弁当を開き錦帯橋を眺める絶好の場所、子どものころの記憶では足の踏み場もほど混んでいた。コロナの影響が花見にどんな影響を及ぼすのだろう。錦帯橋畔の老舗が「今の状態では閉店も頭に」、取材に答えている。気がかりな春になりそうだ。 
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