フェロシルトの撤去が遅れている。
そんな中の一昨日の中日新聞のスクープの内容には驚いた。
記事中には、「不明朗な金の授受として」「名目は明らかではない」・・
記者の悩みが伝わる。言いえて妙。
今回と関係ないが、昨年、ある団体が、絡んで補償を要求しようというのだがどうろだう、と問いがあった。そんな、火事場ドロボーみたいなことやめたら、と私。その後、話は聞かない。私の気持ちは、「一番の被害(者)の問題が解決していないのに・・」
2月24日・中日 (リンク切れでなければ)
四日市漁協に1億円 石原産業 フェロシルト搬入協力金か
石原産業(大阪市)の土壌埋め戻し材「フェロシルト」の問題で、同社が撤去したフェロシルトを搬入している四日市工場(三重県四日市市石原町)近くの漁協に一億円前後の金を支払っていたことが複数の関係者の証言で分かった。
搬入に同意を得るための協力金的な意味があるとみられるが、不明朗な金の授受として疑問の声もある。
関係者によると、四日市漁協組合員のうち工場周辺の磯津地区に住む、旧磯津漁協に所属していた組合員約百六十人の中で、船の所有や漁をしている程度などに応じて、漁協を通じ最高で五十万円程度が支払われたという。時期は昨年十二月だが、名目は明らかではない。
中日新聞社の取材に、同組合の近藤助夫代表理事は「話せない」とコメントを拒否、別の組合幹部は金の授受については「知らない」としながらも「補償金だったのでは」との問いに「補償金ではない」と受け取ったことは否定しなかった。
石原産業の炭野泰男取締役経営企画管理本部長は「公には話せない」としたうえで「一般論として、農業などへの影響の補償金を払うことはありうる」と述べた。
これに対して、四日市公害の語り部で四日市再生公害市民塾の沢井余志郎さん(77)は「(金の支払いは)フェロシルトで海が汚れたと認めることにもなりうる。石原産業も漁協もどういう金なのか、きちんと説明すべきだ」と不明朗さを指摘した。
同社は各地から撤去したフェロシルトの一時保管のため、四日市工場に約四十万トン分の仮置き場を設置。「地元の同意なしに持ち込まない」として、自治会や漁協に理解を求めていた。
四日市漁協は同工場が海のすぐ近くにあることから、漏水による海の汚染や風評被害を懸念。工場内へのフェロシルト搬入に難色を示して協議を重ねていた。仮置き場への搬入は昨年十二月八日に始まっている。
フェロシルトの搬入先は、神戸市の民間の管理型最終処分場が昨年十一月末に拒否し、現在受け入れているのは石原産業四日市工場と三重県の外郭団体「環境保全事業団」の三田処分場(四日市市)だけ。
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