goo blog サービス終了のお知らせ 
毎日、1000件以上のアクセス、4000件以上の閲覧がある情報発信ブログ。花や有機農業・野菜作り、市民運動、行政訴訟など
てらまち・ねっと



 10月13日の中日新聞の特集「核心」は、「県と組合 癒着根深く 岐阜の裏金問題」を扱っていた。岐阜県の職員組合の特殊な経過をたどっている。

 昨日16日の岐阜新聞は、「県職員組合も裏金づくりの疑い」とスクープしていた。続いて朝日も夕刊で載せた。
 「意外なこと」と思う人が少なくて、逆に「さもありなん」と思われることが、根が深いところ。

 以前の県職員組合委員長が、当職の時に、柳ヶ瀬(岐阜の飲食街)で豪遊していたことは有名と同郷の人から「お知らせ」があったのは今年の8月のこと。
 他の自治体公務員からも、柳ヶ瀬で飲んでいたら、県職員組合役員たちが豪華に飲んでいて挨拶したこともある、との話も。

 県がまず組合の元副委員長を告発、県警がここから捜査し、県庁の裏金の還流を調べるのだろうと見ている。
    ◆現職職員を告発。当時の組合役員。岐阜県裏金。オンブズの全国大会のことも 9月15日ブログ
    ◆岐阜県警の捜査2課、告発を受理 9月23日ブログ

 私は、早朝からインターネットで調べごとをしていて、とても面白いことがあったので、調べを広げて行って、記録を控えて・・・夢中になっていて、ブログの更新を忘れていた(笑)

人気ブログランキングに参加中
ワン・クリック10点
↓ ↓
→→←←



● 県職員組合も裏金づくりの疑い 10.16岐阜 
 県の裏金問題に関連し、裏金の隠ぺい先となった県職員組合(三浦孝雄委員長)は15日までに、組合が組合費から裏金を捻出(ねんしゅつ)して使用していたとして、裏金づくりの実態を明らかにするための調査を始めた。組合費からつくった裏金の使用が確認された場合は、使用者などに組合への返還を求めることも視野に調査している。
 組合内部での裏金の存在は、組合が県から受け入れた裏金の流れを調べる過程で発覚した。県の裏金づくりの調査で、組合が取引のあった印刷会社に対し、県の裏金で経営を支援していたことが判明。この印刷会社が、以前に組合の裏金づくりに協力していたことも分かった。組合による内部での裏金づくりは、県の裏金の受け入れを始める1998(平成10)年度まで続いていたとみられている。捻出方法は、印刷会社から水増しされた請求書を取り寄せるなどして、浮かせた金をプールしていたらしい。
 組合内部の裏金は県の公金ではないが、組合では一連の裏金問題を機に活動の在り方を全般的に見直す機会ととらえ、内部でつくられた裏金についても実態を調べることにした。調査は、県が裏金について調査した92年度以降の組合役員を対象に、裏金の捻出や使途について書面での調査を進めている。
 組合は、調査で明らかになった組合内部での裏金について「組合への返還問題も出てくる」としており、今週中にも設置する弁護士の検証委員会に、県の裏金と併せ、元役員らに対する責任について判断を委ねることを検討している。

● 岐阜県職員組合も裏金作り? 元役員を対象に書面調査  朝日 2006年10月16日16時14分
 岐阜県の裏金問題に絡み、裏金の集約先となった県職員組合でも、過去の役員が組合費から裏金をつくっていた疑いのあることが16日明らかになった。現執行部が元役員らに対し、書面による調査を始めた。裏金の使用が確認された場合は返還を求めることを検討している。
 職員組合によると、組合と取引があった印刷会社に印刷代を水増し請求させ、水増し分を裏金にしていたとみられる。裏金の総額は詳しくわかっていない。こうした裏金づくりは、県からの裏金を受け入れる99年ごろまで行われていたという。
 組合費からの裏金は、ほかの労働団体などとの交流費に使われたとみられている。県からの裏金の受け入れと、組合で裏金づくりがやめられたことの関連について調べている。
 組合は、県から受け入れた裏金に関して、弁護士による検証委員会を今週中にも発足させる方針。組合費からの裏金の返還責任についても、この検証委で検討してもらう考えだ。


● 県と組合 癒着根深く 岐阜の裏金問題  10.13 中日
(写真をクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)

  約17億円にも上る裏金づくりが明るみに出た岐阜県。県職員組合は隠ぺいに深く関与し、2億8000万円もの裏金をひそかに預かるなどしていた。本来、対峙(たいじ)する立場の組合側と県側との長年にわたる癒着の構造が、巨額な裏金問題の背景にあるようだ。 (岐阜支社報道部・藤嶋崇)
 組合が裏金の移管先になったことについて、裏金問題を調査した第三者機関の検討委員会は「監査が入らないというのが大きい」と指摘した。
 しかし、ことは単に制度上の問題だけではなさそうだ。
 組合の三浦孝雄委員長は「当時の委員長は、委員長経験者の出納長に『(裏金の)引き継ぎを後任者に拒否され、不安を抱く職員もいる』と頼み込まれ、断れなかった」と証言。「私が言われても難しかったと思う」と同情する。

■「出世する役員」
 組合役員を引き受けるよう打診されたことがある県職員OBは「『役員をやれば将来も約束される』と言われた」と明かし、人事問題が癒着構造の根にあると見る。隠ぺい工作に関与した元出納長や元代表監査委員、現在の産業労働部長なども委員長経験者。議会内にも「当局への“協力ぶり”が人事考査に直結しているのではないか」との疑念が出ている。
 県の管理職らが毎月、組合費に代わる「寄付金」を納め、組合の福利厚生などを利用する制度も“蜜月”を示す顕著な例。民間労組であれば、労働組合法で使用者からの経費援助を受けることが原則禁止されており、自治労本部(東京)も、「好ましくない」とする。

 ■保守系現職支援
 組合と当局がべったりという同県特有の政界事情を指摘する声もある。
 組合はこれまでの知事選で、松野幸泰、平野三郎、上松陽助、梶原拓、現在の古田肇の各氏らを推薦。現職知事の選挙を支えてきた。組合委員長が推薦候補の選対本部幹部を務めたことも。「知事選は自分たちが動かしている」と豪語する元委員長もいる。
 「組合」とは名ばかりで、戦後の知事選は保守系の現職の支援が基本路線。一九五四年の知事選で保守系を推し、自治労県本部と対立、自治労を脱退した。その後再び加盟するが、本来は産別で加入する連合岐阜には単独で加入。自治労県本部と県職員組合がそれぞれ連合の副会長を出してきた。関係者は「全国でも岐阜だけ。県職組の体制寄り姿勢から生じた特異な状況」と語る。
 県職組は、長良川河口堰(ぜき)問題で推進の立場を取ったことでも「独自性」を発揮した。河口堰のある三重県職員労働組合や自治労岐阜県本部が反対した問題だ。労組関係者は「労組は本来、社会性を重視するもの。しかし、県職員組合はずぶずぶの体制寄り」と指摘する。
 組合に集約された約二億八千万円のうち約五千九百万円もの金が、他の労働団体との懇親会での飲食費やゴルフ代などに使われた。

 ■一括返還に基金
 高級クラブで飲む組合役員を目撃した男性は「組合は金があるんだなあと思った」と振り返る。しかし、返還問題が自分たちにも降りかかる状況となり、一般組合員からも「(返還は)組合役員だけが負うべき問題ではないのか」「飲食やゴルフ代に使った内容の説明が不十分だ」という反発が表面化し始めた。
 六日の役員選挙で一割近い不信任票が出ながら再選された執行部は十三日の定期大会で、組合基金を財源に裏金を一括返還する議案を提出。組合執行部としての責任問題の検証は弁護士に委ねる方針だ。
<メモ>岐阜県庁の裏金問題 遅くとも昭和40年代から県庁全体で裏金づくりが横行し、県が設けた第三者組織の検討委員会は1992-2003年度までの総額を約17億円と算定した。98年度、副知事が裏金集約を指示したのをきっかけに出納長が代表監査委員と相談の上、県職員組合への移し替えを発案。99年1月、出納長ら県幹部と組合委員長が料理屋に集まり、移管することを確認、約2億8000万円が組合に移った。検討委は組合と現職、OBに返還を求め、梶原拓前知事ら当時の幹部8人にOB全体の返還について責任を持つよう求めている。


 (参考) ◆知事の選対の幹部は、裏金作りの元出納長、裏金隠しの組合委員長だった。県と組合の癒着 10月6日ブログ

人気ブログランキングに参加中
ワン・クリック10点
↓ ↓
→→←←



コメント ( 2 ) | Trackback ( )