● 山県市会事務局 ミスで請願廃案
2008.10.4 読売新聞
山県市議会の9月定例会で、委員会で決めた請願の継続審査を本会議で承認す
るのを忘れ、この請願が審議未了で廃案になった。請願提出者は2日、既決議案
の再議を求める権限を有する平野元市長に、再議を申し立てた。
廃案となったのは、「市議会の各種会議の法定化と透明化を求める請願」。16
日の本会議で議会運営委員会に付託され、同委員会は12月議会への継続審査とし
た。継続審査とするには本会議の承認が必要だが、議会事務局が勘違いし、本会
議の日程に承認案を入れなかった。
議会事務局は請願者に謝罪し、12月議会で同じ請願を出してもらうようお願いしたが断られたという。同事務局によると、再議申し立ては一般的に既決議案が対象と解釈されているという。
審議未了で廃案となった議案の再議が市長権限で可能かどうかを県に問い合わ
せているが、「市長権限による再議は法的に困難。改めて請願を出してもらえれば実質的に継続審査と同じなのだが、応じてもらえない」と困惑している。
●継続審査の請願 手続き誤り廃案 山県市議会 2008.10.4 朝日新聞
山県市の市民団体が提出した請願が、市議会の議会運営委員会で継続審査になったにもかかわらず廃案になった。議会事務局は「事務手続き上のミス」と認めており、誓願を紹介した寺町知正市議らは2日、平野元・市長に、誓願を再び審議するため市議会の招集を求めて申し立てた。
誓願は、市議会の各種会議の公開や透明化を求める内容。9月8日に市議会に提出され、16日の本会議で趣旨説明と質凝を経て議運に付託された。議運は25日に誓願の継続審査を決定したが、26日の本会議最終日で報告されなかったため、継続審査手続きが行われず、廃案になった。
申し立てを受け、市は「再審議するかどうか、申し立ての内容を検討している」としている。
寺町市議は「誓願が議会によって消滅させられたという話は聞いたことがなく、到底信じられない」と市議会の対応を批判している。 |