先日告示された新潟県知事選。原発の再稼働、しかも世界最大の原発である東電柏崎刈羽原発の再稼働を争点にすることで全国の注目を集める。
選挙も最後の週ということで様子を見た。
まず、東電の働きかけなどで現職知事の立候補を直前に阻止させたとされる地元の「新潟日報」、そこがどういう報道をしているか、同紙の特集「新潟県知事選挙 2016」を見た。
次に各紙。当初は、再稼働がとこまで争点化できるか疑問視されたが、選挙が始まって、明確な争点に。
急変に政権は慌てている雰囲気。
野党共闘に乗らなかった民進もある意味で窮地。
ということで次を記録した。
(関連 9月30日ブログ⇒ ◆新潟知事選告示/世界最大の原発 東電柏崎刈羽原発を問う/推進の自公推薦候補/前知事方針継承の野党候補)
● 新潟県知事選挙 2016
●「関心ある」74% 参院選上回る/新潟日報 10/10
●柏崎原発 再稼働反対が6割/新潟日報 10/10
●再稼働争点、与野党が激戦 新潟知事選/朝日 10月8日
●原発再稼働「反対」6割 接戦の新潟知事選/東京 10月10日
●新潟知事選 政権、原発争点化に焦り 自主投票の民進存在感なし/佐賀 10月11日
●新潟知事選、与野党てこ入れ 原発が争点化 国政に影響も/日経 10/10
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● 新潟県知事選挙 2016>
●「関心ある」74% 参院選上回る 新潟日報 2016/10/10
新潟日報社が7~9日に行った世論調査で、知事選への関心度は「大いに関心がある」が24・1%、「ある程度関心がある」が50・7%で合わせて74・8%が「関心がある」と答えた。...
●柏崎原発 再稼働反対が6割 新潟日報 2016/10/10
新潟日報社が7~9日に実施した世論調査では、知事選での論戦が注目されている東京電力柏崎刈羽原発の再稼働について「反対」「どちらかといえば反対」を合わせた回答が60・9%となり、「賛成」「どちらかといえば賛成」の計24・2%を大きく上回った。...
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●再稼働争点、与野党が激戦 新潟知事選
朝日 2016年10月8日
東京電力柏崎刈羽原発の再稼働を最大の争点にした新潟県知事選(16日投開票)は、与野党幹部が応援に入る激戦になっている。当初は推薦候補の戦いを楽観していた自民党は危機感を強め、自主投票にした民進党は埋没。ともに原発に厳しい世論の動向を見誤り、焦っているようだ。
■自民 楽観一転、募る危機感
自民党の二階俊博幹事長は7日朝、経団連との懇談会で新潟知事選での支援を求めた。「新潟の選挙は大変やっかい。電力業界などオール日本で対抗していかないといけない」
自民党は先月、前長岡市長で全国市長会長を務めた森民夫氏(67)を公明党とともに推薦した。柏崎刈羽原発の再稼働に慎重姿勢を取る泉田裕彦知事が8月末、知事選からの撤退を表明。再稼働を推進する自民党にとっては「もっけの幸い」(原発推進派議員)。野党の候補擁立が遅れたため、自民党内には楽観論も広がっていた。
だが、民進出身の米山隆一氏(49)が立候補し、共産、社民、生活が推薦。泉田路線の継承を訴え、再稼働への慎重姿勢を前面に打ち出したことで、再稼働が明確に争点となった。自民党独自の調査でも激戦という結果が出て、楽観論は吹き飛ぶ。安倍晋三首相は6日、二階氏らとの会食で、出席者から「電話を入れてもらうなど、役割を果たしてもらうことになります」と要請され、うなずきつつ厳しい情勢を聞いたという。
二階氏は3日、国会内で長島忠美県連会長と会い、応援に入る国会議員の日程と各議員がパイプを持つ団体のリストアップを指示した。自身も12日に新潟入りし、土地改良関連団体などに協力を求める。党幹部は「再稼働のために負けるわけにはいかない」と話す。
だが、7日に県内六つの小選挙区すべてを回った古屋圭司選対委員長が上越市で行った演説では、再稼働の是非に触れるようなくだりはなかった。再稼働に焦点があたるほど不利になると自覚しているからだ。
■野党 共闘、乗れぬ民進埋没
7日夕、新潟駅前で共産の志位和夫委員長、社民の福島瑞穂副党首、生活の小沢一郎代表が選挙カーの上に並び立ち、2千人以上の聴衆を前に、3党が推薦する医師の米山氏への支援を呼びかけた。
志位氏は「最大の争点は再稼働問題だ。米山さんは泉田知事の路線を引き継ぐ」。小沢氏も「米山君を知事に押し上げ、再稼働はもちろん原発廃止まで持っていってほしい」と訴えると、大きな拍手が起きた。
民進は米山氏を次期衆院選新潟5区で公認内定していたが、知事選出馬が決まっても推薦すら出さず、自主投票とした。民進を支持してきた電力総連など連合新潟は森氏を支持しており、党として明確な対応ができていないのが実情。民進の県選出国会議員の事務所には「なぜ米山氏を支援しないのか」との抗議電話もあるという。
そこへ米山氏の善戦が伝えられ、民進の有志議員も個別に応援に入るようになった。7日の志位氏らの演説会では松野頼久氏も登場。脱原発派の近藤昭一副代表ら個別に応援に入った議員は、市民団体から「義勇軍」と呼ばれている。
蓮舫代表と野田佳彦幹事長の新執行部にとって初めての大型選挙だが、動きは鈍い。蓮舫氏は6日の記者会見で「政党対政党の戦いではない」と強調した。原発問題で支持層が割れる民進が主体的に動けないからこそ、米山氏の主張が「再稼働反対」でとがり、争点化した面もある。民進不在のまま盛り上がる知事選の行方次第では、蓮舫執行部にとって求心力低下につながりかねない事態ともいえそうだ。
(安倍龍太郎、関根慎一)
●原発再稼働「反対」6割 接戦の新潟知事選
東京 2016年10月10日
共同通信社は七~九日、任期満了に伴う新潟県知事選(十六日投開票)を前に電話による世論調査を実施し、取材結果を加味して情勢を探った。いずれも無所属新人の前長岡市長森民夫氏(67)=自民、公明推薦=と医師米山隆一氏(49)=共産、生活、社民推薦=が激しく競り合う展開となっている。ただ、四割がまだ投票先を決めておらず、今後の情勢は変化する可能性がある。
森氏は自民党支持層の六割半ばを固めた。だが、公明党の支持層が一部米山氏に流れ、浸透できていない。米山氏は共産党支持層の八割を固めたほか、告示直前まで所属した民進党は自主投票の方針ながら、支持層から六割半ばの支持を得ている。
主要な争点となっている東京電力柏崎刈羽原発の再稼働の賛否について「どちらかといえば」を含め「反対」と答えたのは60・9%で、「賛成」は「どちらかといえば」を含め24・2%。反対派が賛成派を大きく上回った。
再稼働について、「反対」と答えた人は36・5%。どの候補者に投票する予定かを分析すると、再稼働に慎重な共産、生活、社民の三党が推薦する米山氏が、再稼働に前向きな自民、公明両党の推す森氏のほぼ倍の支持を得た。
しかし、「どちらかといえば反対」(24・4%)では、森氏と米山氏はほぼ拮抗(きっこう)。推薦政党の再稼働に対するスタンスとは必ずしも一致していない。
一方、「賛成」(8・4%)や「どちらかといえば賛成」(15・8%)と回答した人では、森氏が米山氏の倍以上の支持を集めた。
いずれも無所属新人の行政書士後藤浩昌氏(55)と元団体職員三村誉一氏(70)は厳しい。
<世論調査の方法> 新潟県の有権者を対象に7~9日、コンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかけるRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)法で実施した。実際に有権者がいる世帯にかかったのは1424件、うち911人から回答を得た。
●新潟知事選 政権、原発争点化に焦り 自主投票の民進存在感なし
佐賀 2016年10月11日
安倍政権が16日投開票の新潟県知事選に焦りの色をにじませ始めた。県内にある東京電力柏崎刈羽原発の再稼働問題が争点の一つになっており、与党系候補が敗れれば国の原発政策にも影響しかねないためだ。共産、生活、社民の3党は結束し再稼働阻止へ野党系候補を推薦。一方で、民進党は自主投票にとどまり、存在感が薄れている。【共同】
「候補者は当初、油断していた。頭の下げ方が足りなかった」。自民党の古屋圭司選対委員長は7日、新潟県入りし、与党が推薦する前長岡市長の森民夫氏の支援者ら約100人を前に、引き締めを図った。
自民党が実施した9月下旬の情勢調査で楽観ムードは一変。10月初めの調査では、野党系候補の医師米山隆一氏と「完全に横一線」(幹部)となり、党関係者は「かちかち山のタヌキだ。背中まで燃えている」と危機感をあらわにした。
■総力戦
二階俊博幹事長は、通常なら地元県連が執る選挙戦の指揮を党本部直轄とし、国会開会中にもかかわらず新潟選出の国会議員は選挙に専念するよう指示。ベテラン議員は「安倍晋三首相の電話作戦も考えている」と総力戦で臨む決意を示した。
政府、与党は東京電力に厳しい姿勢で臨んだ泉田裕彦知事の路線を継承する米山氏の当選を許せば「再稼働がさらに遠のくのは確実」(関係筋)と懸念を深めている。23日投開票の衆院東京10区、福岡6区両補欠選挙への影響も考慮し、知事選敗北は避けたい考えだ。
「今回勝利すれば、新潟から日本を変えることになる」。共産党の志位和夫委員長は7日夕、JR新潟駅前で米山氏への支持を訴えた。新潟では、7月の参院選で野党統一候補が自民党公認の現職を破った「成功体験」(共産幹部)がある。
志位氏の傍らには、生活の党の小沢一郎共同代表、社民党の福島瑞穂副党首が居並んだ。民進党は松野頼久衆院議員が「個人の資格」(松野氏)で駆け付けたが執行部の姿はない。
■あいまい
自主投票となったのは、原発推進を掲げる地元の電力総連を傘下に持つ連合新潟が森氏支持に回ったからだ。4月の衆院北海道5区補欠選挙を皮切りに参院選、東京都知事選と続いた4党共闘の枠組みが崩れた。
共産など3党は9月29日の告示後も民進党に秋波を送り続けたが、蓮舫代表は「原発はセンシティブな課題だ。政党対政党ではなく、県民がどう考えるかだ」とあいまいな発言に終始している。
県知事選には森、米山両氏のほか、元団体職員三村誉一氏、行政書士後藤浩昌氏も立候補している。
●新潟知事選、与野党てこ入れ 原発が争点化 国政に影響も
日経 2016/10/10
16日投開票の新潟県知事選を巡り、与野党がてこ入れを急いでいる。東京電力柏崎刈羽原子力発電所の再稼働が主要争点になり、結果が国政に影響する可能性が出てきたためだ。自民党は幹部を新潟入りさせ、国政選挙並みの応援態勢を敷く。野党は共産、社民、生活3党で同じ候補を推薦。自主投票を決めた民進党の一部も、同候補への支援に力を入れ始めている。
自民、公明両党は長岡市長で全国市長会長を務めた森民夫氏を推薦した…
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