【撮影地】鎌倉市長谷 3-11-2(長谷寺(はせでら))(2009.10月撮影)
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観音さまの縁日は、寺によって17日であったり、18日であったりとさまざまだが、長谷寺は18日のようだ。
古くは「今昔物語集」の中でも、縁日にお参りをすると特に観音さまのご利益を授かれるとされている。長谷寺は長谷の花の寺としてあまりに有名だ。
境内は観音山の裾野に広がる下境内と、その中腹に切り開かれた上境内の二つに分かれている。
入口には浅草寺のような大きな提灯が飾られ、門を入ると妙智池と放生池の2つの池が正面に見える回遊式庭園に続く。上境内には、本尊である十一面観音菩薩像(長谷観音)が安置される観音堂や諸堂宇が建ち並び、見晴台からは鎌倉の海と街並みが一望できる。
四季折々の花木に彩られた境内は鎌倉の西方極楽浄土に例えられ、季節によって寺の風景を楽しませてくれる。この寺を愛した文学者も多い。
昨年のことで恐縮だが、「納めの観音」の12月18日に歳の市が催されていた。長谷観音の信号からの参道で、だるま、熊手、神棚、暦、注連縄など正月準備の縁起物が販売され、さまざまな露店も出てごったがえしていた。ライトアップされた境内では、千両や万両、福寿草などの植木や、名物の「甘酒」が販売されていた。
2009年のこの夜の観音さまは、ひときわ優しいお顔をして身近に感じられ、人々の話や願いを笑顔で受け止めてくれているようだった。
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