(Entry 299~300/365) OLYMPUS PEN Lite E-PL1 + M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm f3.5-5.6 L
ダイブ・アシストとは、講習ダイブやファンダイブを円滑に進められるよう、インストラクターの補助をする役目だ。
教習生やゲストの後ろにくっついて潜っていればよいわけではない。水中では言葉による会話ができないから、インストラクターが望んでいることを予想して動くか、インストラクターとのアイコンタクトでその指示を理解しなければならない。
だが、何一つ分からないから、すべて手探り。
良かれと思ってOW教習生に手を貸しても、それがダイビングを学ぶ生徒とってためになるわけではない。
あるいは、ぼくが自分の勝手な判断で動くことで、大変な事故となってしまうかもしれない。
海は限りなくやさしいのだが、時にはひどく厳しいのだ。
朝6時から深夜1時まで、海と学科の勉強とのフル回転。毎日潜り、体には疲労と窒素がたまっていく。
意識朦朧としてほとんど記憶が無い日々。
そんな毎日だったが、生徒やゲストたちから学ばせてもらった事は多かった。
耳抜きできずに潜降できない教習生、不安でパニックになりそうだった人。エアー切れでオクトパス・ブリージングが必要なゲストも。
突然、急浮上する男性、ウェイトを落として浮いてしまった年配の女性。ゲストたちがぼくにいろんな経験を積ませてくれた。
笑っちゃいそうになるぐらい、いろんなアクシデント連発で大変だったのだが、これらを経験できたことは大きい。
ダイビングは一本入魂。ダイビング一本一本で、何を経験し何を考えるのかが重要だ。
ぼくはさらに上を目指す。地形を覚え、居ついている水中生物を示せるように。
きれいなフィンワークでエアーの消費をさらに下げて。
ガイドとして、ゲストを大好きな海の世界に案内する。ゲストの安全はすべてぼくにゆだねられている。
一緒に潜っていて、ゲストが喜ぶ姿がマスク越しに見える。
水面に上がったゲストから
「楽しかった!!」
の一言は、この海でダイブマスターに挑戦した今年の夏の一番の宝物になった。
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