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バンコクは30年ほど前、タイ航空のDC-8に乗り、南回りでヨーロッパへ出かけた時の経由地だった。深夜に空港に着いた飛行機の窓から、あたりを煌々と照らす満月が見えた。
空港の中には迷彩色の制服を着てライフル銃を携行した警察官が警備していた。そのものものしい雰囲気に、とうとう外国に来たんだということを如実に感じた。
そして、窓から見た透き通るような月夜に、なぜか砂漠のような乾燥した土地柄を想像した。だが、学生の夏休みを利用した旅行だったから、タイは雨季のど真ん中だったはず。
漆黒の闇に浮かび上がる宝石のような月。そのときぼくは、そのあり得ないような大きな満月を見上げて、いつか必ずここに戻ってくる・・・バクダットへ・・・と、とんでもない思い違いから来る感銘で心を満たしていた。
あれから30年。あいかわらず、ひどい勘違いで周りをあわてさせているのだが、なんとか人生をやってこれている。
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チェンマイの朝は、にわとりの鳴き声からはじまる。そして、空が明るくなる頃になれば、道を行くバイクの音が聞こえ始める。
だが、ホテルの部屋の窓からカーテンを開けて見る空は、地平線の向こうは靄がかかり、朝焼けは望めそうに無かった。朝焼けのターペー門とか、朝焼けの通りを行く托鉢の僧などの写真を撮ろうと、心に絵コンテを描いていた。だが、結局、チェンマイではキレイな朝焼けを見ることはなかった。日昼は、ほぼ完璧な“チェンマイ冬晴れ”の空模様なのだが、朝方は遠くが霞に覆われて見通しが利かない。曇天じゃないのに白っぽい空だった。
東南アジアの優等生として工業化・経済成長に成功してきたタイだが、日本がかつて歩んできたように、大気汚染や水質汚濁、ゴミ問題などの公害問題が発生している。
バンコクにおける自動車やバイクからの排ガスによる大気汚染は、一時期は世界最悪レベルとも言われていたことは記憶に新しい。
タイで3番目の街と言われるチェンマイもまた、モータリゼーションの急速な発達、そしてそれに追いつけない政府の排ガス対策、さらに盆地という地理的要因などが重なり合って、大気汚染が悪化の一途をたどっているようだ。
交通量の多い旧市街を取り囲むメイン道路で、車やバイクが吐き出す煙を見たら、夜空に浮かぶ月がおぼろに見えるのもしょうがないかという気持ちになる。
満月に行われるチェンマイのロイクラトン祭りとイーペン祭りは、現在は同じ一つの祭りとなっている。しかし、もともとはそれぞれ別の祭りとして開催されていたようだ。
ロイクラトン祭りはクラトン(灯篭)を水に流すことにより川の神様に感謝の気持ちを捧げるのに対し、イーペン祭りはコムローイ(ランタン)を空に放ち、仏陀に感謝の気持ちを捧げる。
このコムローイ(夜間にあげるのはコームファイ?)。これを知ったのは、ダニー・ボイル監督の“コミュニティの崩壊”を題材にした映画『ザ・ビーチ』だった。映画では、南の隠れビーチにある若者だけのコミュニティの仲間入りをしたディカプリオらが、歓迎会の夜に仲間たちにコムローイを上げてもらい仲間入りの祝福を受ける。たくさんのランタンが夜空に昇っていくのを観て、その幻想的なシーンに感動したことを覚えている。
この『ザ・ビーチ』。欧米人たちにも印象的だったようで、首に輪を着けたカレン首長族を見に行くツアーで知り合ったドイツの夫婦もそのロケ地となったピピ島のマヤ湾やロサマ湾に訪れた話をしていた。
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