広い敷地の入り口に薬医門があり、馬繋ぎ石が置いてある。
黒板塀には武者窓とよばれるのぞき窓のついた造り。角館の武家屋敷。
中庭には奥羽の山野で採集した600種の植物が植えられている。
邸内には秋田蘭画を集めた青柳庵、武具を展示する武器蔵のほか、喫茶室などが並ぶ。
角館400年の歴史。蔵品は江戸時代のものから、19世紀から20世紀にかけての当時の最先端品が大量に並んでいた。
田舎ゆえなのかしらないが、明治以降の文化吸収欲はかなり旺盛だったようだ。
目を引いたのは戦争関係の遺品。
秋田に駐屯した第17歩兵連隊は、日露戦争、シベリア出兵、満州事変に参戦。
昭和19年にはフィリピンに送られ、マニラ近辺で激しく戦い、終戦後もゲリラ戦を行ったようだ。
当時の人々は、だれしも歴史のスケープゴートに違いない。
死を翌日に控え、不眠の夜に家族を思いながら、翌日、「天皇陛下万歳」を叫んで死の航路に突進しなければならなかった。
桎梏と狂気の歴史。
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