さて、ホテルに帰ってシャワーを浴びて昼寝。ベランダに干しといたTシャツはもう乾いている。
日が傾き始めてもまだ元気な太陽と折り合いをつけながら、また外歩きに出動。
チャンクラン通りを南下。歩道の両側にはTシャツや民芸品などの露店が並んでいる。ほとんどの店が観光客向け。ナイトバザールは18時以降が本番で店は準備中。夜ともなれば歩道にぎっしりの観光客も、まだ暑いこの時間帯はまばらだ。
だからじっくりとぶらぶら歩ける。
日が傾き始めてても、ちょっと歩くと汗だくになる。カフェに飛び込み一休み。
「あの緑色のは抹茶?」
「そう」
「じゃ、それ」
「ホット オア アイスド?」
「ウィズアウトアイスで」
「???ノー」
ん?なんで簡単な英語のウィズアウト・アイスが通じないんだろう。
ちょっとイラッとして
「ノー・アイス、プリーーーーーズ(・へ・)」
と大きな声で言いかけて、思わず言葉をのんだ。・・・んと、それ、抹茶ラテじゃん。
さっきからカウンターの奥でミルクフォームを作る時のスチームの音がしてる。ミルクは加熱するしかない。だから抹茶ラテは、ホットかそれに氷をぶち込んだアイスドの二者択一になるわけだ。
恥ずかしくも知ったかぶりで「ウィズアウトアイス」とか言っちまった。
っていうか、なんでこんなにイライラしてるんだろう。以前のぼくだったら、こんな時は会話を楽しんでたはずだ。いつの間にか余裕を失くしてる。恥ずべき男に成り下がっちまってる。。
旅は自分を見つめ直すチャンスだ。旅は自分を磨き上げてくれる。イラっするんじゃなく、楽しまなきゃ。お店の彼女、いやな態度でオーダーしてごめんな。。
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