ごきげんようでござる!
2011年にe-HOBBY限定・2010エディション、大宇宙の探求者はオートボットセット(7875円)とディセプティコンセット(7875円)の2種(6体)が販売された訳でござるが、商品は「トランスフォーマー2010」をベースに既存の商品を「トランスフォーマーユナイテッド」仕様の商品として流用されたものでござるが・・・
唯一、オフロードバイクに変形するオートボット所属のジャンキオン探査員、スクラップヒープ(大宇宙の探求者・オートボットセット、7875円)のみ新規登場のキャラクターとして販売されたでござる!
オートボットセットは、「変形!ヘンケイ!トランスフォーマー」商品として販売されたホットロディマス(C-05、ホットロディマス、2100円)の成型色変更品のホットロッド・ブルークリアVer.と「トランスフォーマーユナイテッド」版カップ(UN-17、オートボットカップ、2415円)の塗装変更品であるオートボットカップ・ダメージVer.に加えて、「トランスフォーマーユナイテッド」版レックガー(UN-18、レックガー、2415円)の成型色と頭部パーツを変更したスクラップヒープの3体セットでござるから、既存キャラクターのクリアカラー仕様3体で編成されたディセプティコンセットよりも注目が高かったでござるな。
なお、両セットに付属するブックレットのキャラクター紹介ページ(英文併記)では2人で1ページなのでござるが、スクラップヒープのみ1人で1ページ分占領しているでござる。
そう! スクラップヒープこそ、「大宇宙の探求者」の真の主役だったりするのでござるよな。
無論、拙者もスクラップヒープ目当てで本セットを購入したようなものでござるな。 (笑)
さて、本品はユナイテッド版レックガーの仕様変更品でござるが、キャラクターの元ネタは「トランスフォーマー・ザ・ムービー」に描かれたその他大勢のジャンキオンの1人をイメージしているようでござる?
無論デザインなど異なるでござるが、リニューアルされたレックガー共々よい雰囲気が有るので違和感無くジャンキオンとして認知できたでござるな。
市販のオフロードバイクだとありえない独自のカラーリングがジャンキオンらしさを演出しているでござる。 毎度ながらカラーリングマジックに関心するばかりでござるな。
さて、本品はヴィークルモードで別売りのレックガーを乗せる事が可能でござるが、通常販売されたレックガーの説明書では2体購入した場合の遊び方として紹介されているでござる。
同型2体でも悪くは無いでござるが、別商品で2体合わせるほうが購入意欲が沸くものでござる。 日本では成型色変更商品の売れ行きが悪いので通常販売が行われなかったとみるべきでござるが、実に勿体無いというかタカラトミーの下手な販売戦略の犠牲者とよびたいものでござる・・・
しかしまあ、タカラトミーの開発陣としては「トランスフォーマー・ザ・ムービー」の2体上下が入れ替わるジャンキオン戦法を再現したかった確信犯的商品なのでござろうな。
玩具開発陣の愛を感じる商品でござる。 (笑)
なお、付属のブックレットではオートボットカップ・ダメージVer.を乗せた画像が使われているでござるが、商品でも乗せられるものの、レックガーと異なり固定ジョイントが活かせないでござる。
・・・ふむ、やはりカップだとレックガーと違い絵にならないでござるな。
ロボットモードはレックガーと共通ボディでござるが、専用頭部とカラーリングのおかげで安っぽい・・・ 否!地味で個性を主張しないその他大勢的な脇役キャラに仕上がっているでござる。
なお、スクラップヒープの頭部デザインは「トランスフォーマー・ザ・ムービー」に登場した名もなきジャンキオンの1人をモデルにしているようでござる?
さて、スクラップヒープのキャラクター設定は宇宙のジャンク屋ジャンキオンの一員で、経験の乏しい青年ながらジャンクパーツの中から希少かつ有効なパーツを見つけ出す目利きだそうで、仲間からも一目置かれているようでござる。
性格は、一生をスクラップ屋で終える気は無く、偉大な発明家やクリエーターのように何かを成し遂げたいと常に考えており、他のジャンキオンの様なテレビCMの引用や独自の訛りを嫌い、勤めて銀河汎用語の若者言葉(?)で会話するようでござる。
能力値は体力(6)、知力(9)、速度(7)、耐久力(8)、地位(2)、勇気(4)、火力(5)、技能(7)で設定されており、武器はバトルアックスと胸部の機関銃(?)のみでござる。
なお、「大宇宙の探求者」のストーリーでは、スクラップヒーピが発掘したお宝によりトラブルに巻き込まれる展開であり、事実上の主人公でもあるでござる。
主人公向きの派手なキャラクターではないでござるが、「主人公は君が選ぶ!」の初期トランスフォーマーのコンセプトであれば誰でもがヒーローになれる粋な計らいの物語でもあるでござるな。
拙者の様に脇役好きの御仁であれば魅力有るキャラクターに見えるでござる。
昨今のトランスフォーマーは脇役(劇中未登場商品)のキャラクター設定が弱いでござるから、ユーザーの想像力を引き立てるエピソードなどにも力を入れてもらいたいでござる。
成型色変更商品でも、魅力ある設定を併記すれば人気も上がるはずだと思うのでござるよな・・・ たぶん?
しかしまあ、現実社会を見るかぎりでは、各種メディアに登場する主人公か主人公より目立つキャラクターの方が人気があるのは当然だったりするので知名度は大事でござろうな。
無名のキャラクターゆえにセット商品は仕方が無いとしても、商品的にはスクラップヒープが本命でホットロッド・ブルークリアVer.とオートボットカップ・ダメージVer.はオマケのようなものと言えるでござる。
まあ、タカラトミーの一般販売戦略は下手でもコレクター向きの販売戦略は上手という事でござるかな? (笑)