トランスフォーマー馬鹿一代。R

トランスフォーマー及び変形ロボット玩具の研究思考ネタ等の戯言ブログ!

大事なのは中身だ!

2011-06-27 20:14:11 | 劇場版・TFR

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ごきげんようでござる!

スクランブル合体ロボは何だかんだで再販やリメイクされるでござるが、テックボット部隊が合体して完成するコンピューティコン(C-91、コンピューティコン、5500円)は再販やリメイクされる事が無い悲運のスクランブル合体ロボでござる。

拙者的には合体後のバランスはサイバトロン・スクランブル合体ロボ中最も重量感のあるデザインだと思うのでござるが・・・ 今に至るまでリメイクや名前を継承したトランスフォーマーが登場しないのも人気の無さが原因でござろうな・・・

しかし、テックボット単体の名前は引き継がれているので、全く人気が無いと断言できるものも確かでござるよな!

今宵は2010年に劇場版「トランスフォーマー / リベンジ」商品とし販売された、対空迎撃車(武装トラック)に変形するオートボット・迎撃戦士(?)、スキャッターショット(RA-30、N.E.S.T.スキャッターショット、1260円)の登場でござる!

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本品は映画公開後に展開されたN.E.S.T.シリーズのスカウトクラス商品で、映画本編に登場しない玩具オリジナルのトランスフォーマーでござる。

更に日本販売ではN.E.S.T.商品を強調するためにN.E.S.T.隊員シールとカタログを兼ねたN.E.S.T.パーフェクトガイドが付属するわけでござるが、付属品としてはイマイチ手を抜いた安易なオマケでござる。 どうせならもっと小型のN.E.S.T.シールを複数つけて、「今日からキミのトランスフォーマーもN.E.S.T.隊員だ!」くらいの玩具に対応してほしかったでござる。 (笑)

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さて、N.E.S.T.シリーズは映画登場トランスフォーマーの縛りが無い事を利用して過去のトランスフォーマーを劇場版ティストでリメイクして元来のファンにもアピールするコンセプトなのでござるが・・・

何故か、スキャッターショットのみスペースジェットに変形する初代・スキャッターショット(C-86、スキャッターショット、1980円)のイメージを連想させる要素が全く無いデザインで登場したでござる?

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う~む・・・ 不評なカラーリングは仕方が無いとしても、スペースジェットが何故に武装トラックになっちゃったのでござろうか?

しかも、スカウトクラスで商品化だったりと初代玩具を思いっきり拒絶しているでござる!

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否! どちらかと言うとアニメイテッドのセンチネル(TA-28、オートボットセンチネル、2415円)とかスパーリンクのランドマイン(SC-15、ランドマイン、3980円)を意識して設計されたが、次回作にセンチネルプライム(DA-02、センチネルプライム、8400円)の登場が決まった為に改名されたような気がする印象すらあるデザインでござる?

まあ、どちらにしろ商品単体では転がし走行以外のギミックは無いにしろよく出来た商品で、何故にスカウトクラス商品を主力に展開出来なかったのかと思うでござるよ・・・ ?

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そして、ロボットモードの変形は腕部簿収納が複雑い以外は適度の変形方法でロボットモードもマッシブなイメージが強いでござるが、これまた初代・スキャッターショットらしさが全く無いデザインでござる。

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せめてカラーリグだけでも・・・ 否! 顔の塗装を水色に塗装するだけでもしていたら外観上の特徴を引き継いだはずなのに何故でござろう?

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ちゅーか・・・ 本品は実は日本人為は馴染がないのでござるが、海外展開の「TRANSFORMERS CYBERTRON」(トランスフォーマー ギャラクシーフォース)版のスキャッターショット(日本名、GC-06、バックパック、987円)をモデルにしているらしいでござる。

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そう、日本中心で考えれば違和感があるのでござるが、日本名のバックパックの名を聞けば商品サイズと共に納得はできるでござる。

しかし、何故にセイバートロン版では全くデザインが異なるスキャッターショットが誕生したのか謎なのでござるよな? まあ、おそらくギャラクシーフォースの日本展開ではスキャッターショットの名前に違和感があったのでバックパックに改名されたのでござろう?

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N.E.S.T.スキャッターショットは慎重な性格で、常に様々な戦略を考えており、上空のディセプティコン兵士を打ち落とす事に情熱をささげているらしいでござる。

なお、能力値は体力(5)、知力(7)、速度(4)、耐久力(9)、階級(6)、勇気(8)、火力(10)、技能(6)で設定されており、武装は対空砲のようでござる。

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ロボットモードでの商品ギミックはコレといってないでござるが、武装の対空砲は折り畳みができ両腕が自由になるものの対空砲が外せない・・・ 「スキャッターショットは死んでも銃を放しませんでした!」な設計に成っているでござる。

ここまでやるのは余剰パーツ対策云々以外の手持ち武器を嫌う劇場版トランスフォーマーの特徴を取り入れた玩具開発側の意地というか執念でござろうな。

そう考えれば、セイバートロン版スキャッターショットも何らかの意味で名前を継いだと思われるのでござるが・・・ 外見上の共通点は無く、唯一共通するキーワードは対空攻撃・迎撃能力に特化しているだけなのでござるよな。

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「日本人は形から」の如く、2代目襲名などのデザインには前代のデザインを引き継ぐことで共通性を見い出しているでござるが、米国だと外観じゃなく中身(能力・設計思想)に共通性を見い出すようなので、リメイクデザインのギャップが大きいようでござるな。

まあ、拙者も役者とか職人のような人間だと中身だと思うでござるが、車やロボットなどの創造物などは外観が大事だと思うでござる。

言い換えれば本品の場合、不評な初代・スキャッターショットのデザインを切り捨てて生まれ変わった姿ともとれるのでござるが、それはそれで過去を隠した卑怯なデザインに感じてしまうものでござる。 

リメイクデザインは主義趣向の違いで外観は異なろうとも中身の思想主義は共通してほしいものでござる!