ごきげんようでござる!
前回は「仮面ライダー」なネタだったので今宵は大空を舞うトランスフォーマーで、1986年に「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」商品として販売されたF-15戦闘機に変形するサイバトロン・エアーボット部隊戦士、エアーライダー(C-54、エアーライダー、880円)の紹介でござる!
本品は単品販売と5体合体セット(C-55、スペリオン、5500円)の2種が同時販売されたでござるが、本体仕様は共通だったでござる。
なお、写真は当時品ゆえに変色ヤシールがボロくなってしまっているので御了承くだされ。
本品はスペリオンへのスクランブル合体を前提に設計されたた為に航空機系としては小さく、全体的に簡略化されているので完成度は低めでござる。
しかし、当時世界最強だったF-15戦闘機をモデルにした黒いボディの本品は一番人気のようだったでござる。
なお、本品は機体の一部(胸部)にダイキャスト製パーツを使用しており、シークレットエンブレムを貼り付けた標準的なエアーボット商品で、ヴィークルモードのギミックは前輪が収納できるだけの転がし走行で、専用武器パーツ(トルクライフル)は余剰パーツとなり取り付けが出来ないでござるな。
一応武器設定では空間熱探知ミサイルを装備しているそうでござるが、玩具上では再現されていないでござる。
ロボットモードは航空機系トランスフォーマーらしいデザインなのでござるが、頭部や腕の簡素化とスクランブル合体システムを採用したゆえに他の手足を担当するエアーボットとシルエット的に似てしまっているのが残念でござる。
そう、自己主張できるF-15戦闘機のパーツを背中に背負ってしまったことがボツ個性となってしまったうえに、玩具とアニメ作画の顔のデザインが異なるので単体のロボットモードのイメージは曖昧な存在になってしまっているのが残念なところでござる・・・
しかしまあ、当時の低価格枠の商品でござるからトランスフォーマー入門商品と考えれば悪くは無いでござるよ・・・ 当時感覚でござるが。 (笑)
エアーライダーの能力値は体力(5)、知力(7)、速度(9)、耐久力(7)、地位(5)、勇気(10)、火力(8)、技能(7)で設定されており、武器はトルクライフルと空間熱探知ミサイルでござる。 性格は戦術的に有利な射程距離外からの攻撃でも、全力で敵に挑む事を好む怖いもの知らずな性格でマッハ2.5の速度で飛ぶ事ができるそうでござる。
サイバトロンでは珍しい「戦いに楽しみを覚える」生粋の戦士のようでござるな。
商品は肩の可動範囲が広いのでござるが、ポージングは話しにならないくらい残念な商品でもあるでござる。
しかし! 本品の最大の見せ場はスクランブル合体であり、シルバーボルト(C-50、シルバーボルト、1980円)を中心に仲間のエアーボットが手足に自在合体して合体戦士スペリオンと成る事でござる。
エアーライダーの合体位置は基本的にスペリオンの左足担当のようでござるが、状況により右脚・右腕・左腕と合体位置を変える事が可能で同じスクランブル合体戦士との入れ替え合体も可能でござる。
なお、単品販売版では拳や足などの合体用パーツは付属せず、シルバーボルトに同梱されているでござるな。
因みにエアーライダーの名前は日本名であり海外名はAIR RAID(エアレイド)と呼ばれており個性有るキャラクター設定から1994年度のG2では成型色を変更して再販(日本未販売)されているでござるが、1995年にはサイバージェツトのAIR RAID(TRF-14、エアロレード、500円)としても販売されており、2004年にユニバース版で再販されたときは日本でもエアレイド(USAエディション、エアレイド&ウィンドシアー、1980円)の名前であり、同じく2004年に販売された「トランスフォーマー スーパーリンク」版ではエアライダー(SC-26、スペリオン、5500円)と呼ばれたでござるが、海外名はトレッドショットだったりとややこしい存在でごる。
なお、2007年の劇場版「TRANSFORMERS」ではスーパーリンク版エアグライド(SC-07、エアグライド、980円)の成型色変更して海外ショップ限定商品のエアレイド(日本未販売)として販売されたり、2011年には「トランスフォーマー / ダークサイド・ムーン」商品としてAIR RAID(DA-33、シーカーエアレイド、2730円)や前作のブレイクアウェイ(RA-05、オートボットブレイクアウェイ、2415円)の金型を改修したエアレイド(DA-12、エアレイド、2730円)が日本限定販売されているでござるが、どれもヴィークルモードに共通点が無く同じ系統のトランスフォーマーと思えない状態になっているでござる。
拙者的にはG1版エアーボットのデザインを元にリメイクして欲しいものと考えているでござる。