ごきげんようでござる!
映画「トランスフォーマー / ダーウサイド・ムーン」本編には登場しなくとも、劇中登場メカニックををイメージした玩具オリジナルトランスフォーマーが今期も販売された訳でござるが・・・
後から販売されたにも関わらず、先に日本限定商品として販売されたオートボット制空戦闘員、エアレイド(DA-12、エアレイド、2730円)と名前が被ってしまった同名の別人、早期警戒機に変形するオートボット探査員、シーカーエアレイド(DA-33、シーカーエアレイド、2730円)の登場でござる!
本品は映画公開後の2011年11月に販売された完全新規設計の商品で、映画本編にもノベラズ版にも登場しないトランスフォーマーでござる。
商品は一般販売のデラックスクラス商品で海外名はズバリ、AIR RAIDで、日本販売版は海外版パッケージに日本語表記シールを貼り付け、日本語表記の説明書とメックテックウォーズ対応カードを2枚封入させた商品でござる。
そう、パッケージ表記はエアレイドのままでござるが、日本語表記シールと説明書ではシーカーエアレイドに変更されているでござる。
如何なる経緯を経て本品が販売されるようになったのか不明でござるが、後から販売したこともあり日本販売ではシーカーエアレイドとして販売される事になったでござる。
映画本編に登場しないトランスフォーマーだとはいえ、説明不足もはなはだしい商品でござる。 せめて日本販売品くらいはフォローのある説明が欲しかったのでござるがそのままなのでござるよな・・・
さて、本品は映画本編にも登場した早期警戒機E-3セントリーぽいヴィークルモードでござるが、エンジンなども4基から2基に減る等デザインが異なるでござる。
そう、どちらかと言えば航空自衛隊のE-767早期警戒機ぽいデザインでござるが、カラーリングは全く異なるでござる。 正式な承認が得られなかったのでデザインは変えているのでござろうな?
しかしまあ、レドームを積んだ早期警戒機のトランスフォーマーは初の商品化であり、拙者的にはヴォイジャークラスで販売しても良かったとおもうのでござるよ。
ただ・・・ 本品の場合、エアレイドを名乗ってしまったのが問題なのでござるよな?
確かにエアレイドの名前は商標登録してあるみたいなので、トランスフォーマー商品では使えるのでござるが、一応日本限定販売品のDA-12版エアレイドが先に販売されちゃった以上、同一シリーズでは遠慮して別の名前にするべきなのでござるが・・・ ハズブロ側がゆずらなかったのか、日本側が本品の存在を知らずに企画しちゃったのか不可解な点が多いのでござるよな?
拙者的には早期警戒機という事で、1989年に販売されたマイクロマスター(マイクロトランスフォーマー)のサンランナー(マイクロマスター・バトルパトロール、日本未販売、日本版は1990年に成型色変更して、C-332、バトルパトロールチーム、800円として販売)の名前を継いでもらいたかったものでござるよ。
なお、本品のヴィークルモードは外付け感の強いメックテックウェポンを一体化したデザインに取り入れた設計は評価したいのでござるよ。
例え、レドムーをレバー操作で押し出してイオンパルスブラスターを展開させても見た目は悪くならないでござが、相変わらず武装を固定できない欠点も許せるでござる。 (笑)
今回も、商品固定用に使用されている透明のゴムバンド捨てずに使っているでござるな。
更に本品は着陸脚はダミーで転がし走行はできないでござるが、収納可能だったり、エネルゴンウェポン取り付け用ジョイントが翼下などに3箇所設けられており、C型ジョイント対抗の設計だったりとヴィークルモードでも自由度は高い商品でもあるでござる。
ロボットモードの変形は強いて難しいものではないでござるが、シーカーらしい細身のボディと左右非対称のデザインが目立つでござる。
拙者的には用途が不明(?)な右腕より、背中に機種を収めた事でスケール感を分りにくくしているデザインに関心したでござるよな。
やはり、E-767風の早期哨戒機とF-35風の戦闘機が同じデラックスクラスの商品では違和感があるので玩具デザインとしては褒めたいのでござるよ。
しかし、本品の場合は名前でケチが付いちゃったのが残念でしかたがないのでござるよな。
シーカーエアレイドの能力値は体力(7)、知力(6)、速度(8)、耐久力(9)、地位(7)、勇気(9)、火力(6)、技能(6)で設定されており、武器はシールドからイオンパルスブラスターに変形するメックテックウェポンで、接近戦闘で威力を発揮するパルス波を発車するそうでござる?
右腕はメイスと呼ぶか打撃用武器のようなので、右手にメックテックウェポンは装備できないでござる。
能力設定では、トtランスフォーマーの異物探査を遂行する「シーカー」で、自慢の探査システムで上空から地上を捜索するそうなので、DA-12版エアレイドとは能力が全く異なり、能力値も異なることから同名の別人と判断できるものの・・・
2007年に米国ディスカウントストアTARGETで限定販売された劇場版「TRANSFORMERS」商品扱いのオフスクリーンシリーズと呼ばれる「トランスフォーマースーパーリンク」版エアグライド(SC-07、エアグライド、980円)の成型色変更品であるエアレイド(日本未販売)とは能力値が同じ体色も似ている事から同一人物ぽい感じではあるでござる?
しかし、当然ながらデザインや性格・能力設定も違っており、本品もシーカーを念願にデザインされたために年寄り臭い顔のデザインになっているでござる。
そう、探査のプロである「シーカー」と言っても映画本編じゃ目覚しい活躍もせず、販売される玩具設定を見ても、本来の任務を忘れて地球に滞在している役立たずばかりでよいイメージが無いのでござるよな。 (笑)
本品もメッテックウェポンのレドームを背中に装備したり、グリップを絶てて持ち方を変えたりなど工夫はされているのでござるが、肩・股間の関節がボールジョイントであるためにメックテックウェポンの重さに耐えられずポージングしにくかったり、立たせ辛い商品でもあるでござる。 更に細い右腕も強度的には心配な商品なのでござるよな。 (笑)
拙者的には面白い商品だとは思うのでござるが、名前ですべてぶち壊した感じがあるのが残念でござる・・・
せめて日本設定には何かしらのフォローが欲しい所なので、拙者的にはエアレイドの名前は航空機系オートボットに多い名前で、本人達も悩んでいたり「エアレイドの会」とか作って開き直って楽しんでいるという風に考えているでござる。 (笑)