ごきげんようでござる!
トランスフォーマーはロボット戦争を描くシリーズである為に、当然戦死者が出てしまうのが当たり前でござる。
しかし、ヤラレ役が毎回死んでいるとキャラクター不足になり、玩具の販売促進に支障がきたしてしまう場合もあるでござる。
そこで登場したのが、ヤラレ役専用の量産型兵士でござるな。
今宵は「超ロボット生命体 トランスフォーマー プライム」より、スポーツカーに変形するディセプティコン戦闘兵、ビーコン(AM-14、ディセプティコンビーコン、2100円)の登場でござる!
本品は2012年6月に販売された日本版商品で、先行販売された海外版とは武器パーツがアームズマイクロンに変更され、販売価格を抑える為に本体仕様は塗装が簡略化されており付属シールで完成させるでござる。
なお、本品は先に販売されたファーストエディション版ビーコン(ファーストエディション、ディセプティコンビーコン、2940円)とは別金型の完全新設計商品だったりするでござる。
ヤラレ役なのに新金型で別商品とは待遇がいいどころか、複数買必須の量産型兵士に同じモノを買わないで揃えられる有難さは、ちと嬉しかったりするでござるが・・・
拙者、残念ながら海外版もファーストエディション版も未入手である為にデラックスクラスでのビーコン軍団は再現できないでござる! (笑)
さてさて、ビーコンのヴィークルモードはディセプティコンでは珍しくスポーツカーだったりするのでござるが、デザインも架空のスポーツカーながら某蝙蝠男の専用車風でなかなかに興味深いデザインでござる。
海外版と違い日本版ではフロント部のディセプティコンのエンブレムがプリント処理からシールに変更されており、フロント部のマーキング及びヘッドライト部分もシール処理になっているでござる。
見た目的にはコレくらい塗装処理でも良いと思うのでござるが、コレも製造価格を抑える企業努力だったりするのでござる。
そして、日本版商品の最大特徴である武器パーツは、イノシシ型アームズマイクロンのノジ(M-14、ノジ)でござる。
本品は組み立て式キット状態で封入されており、購入者自身が組み立てる必要があり少々面倒でござるが、これも製造コスト削減の為の企業努力だったりするでござる。 (笑)
本品のロボットモードは多少強引でござるが、キバが造形されているので辛うじてイノシシに見えるデザインだったりするでござるな。
ノジのエネルゴンクリスタルは、スピードポイントのパワー属性で、HP(100)、SP(500)、AP(100)の能力値で設定されているでござる。
ノジのウエポンモードはビームガンで、劇中仕様のハンドガンに似せているでござるが、一回り大きく作られているでござる。
ヴィークルモードでノジのウエポンモードを取り付ける事が可能でござるが、見た目がオーバーサイズだったりするでござる。
アームズマイクロン取り付け用ジョイント(凹)は車体側面の前後に4か所設けられており、後部のジェットノズル(?)もジョイントとして使用可能でござる。
武器のバランスを考えると一回り小さい海外版の方が良いかもしれないでござるが、こればかりは個人の趣向でござるかな?
本品のロボットモードの変形はファーストエディション版と異なり、リアバンパーを倒して頭部を持ち上げる連動変形の他にフロント部分からリアウィングまでの外装を折りたたんで脚部に変形させてしまう大胆な設計でござる!
「某ジャイ〇ゼッターよ、これが変形だ!」と言いたくなる劇中プロポーション重視の設計には恐れ入るでござるよな!
トランスフォーマーらしいファーストエディション版も良いでござるが、より劇中プロポーションに近づけた本品はビーコンの決定版的商品でござる。
ヤラレ役専用のキャラクターに力を入れすぎたような設計でござるが、悪役を大事にするタカラらし商品だと思うのでござるよな。
本品の様な商品に巡り合えるから、トランスフォーマーファンで良かったと実感するでござる。 (笑)
ただ・・・
日本版商品の場合、胸部にディセプレィコンのエンブレムシールをクリアパーツの上から貼るでござるが、海外版のようにクリアパーツの下にエンブレムがプリントされて欲しかったでござるよ・・・
小改造で胸部クリアパーツを外す事もできるでござるが、複数買をしていないので断念したでござる。
可動に関しては、腕の可動部にクセが有る事と足首の可動範囲を考えると少々物足りないでござるが、ほとんど動かない商品もあるでござるからコレでも十分だと思うでござるな。
パートナーのアームズマイクロン・ノジはウエポンモードに変形してアームズアップ(保持)するでござるが、劇中ではハンドガンの様な大きさでござるが、本品ではライフルの様な大きさでござる。
確かにハンドガンだと如何にもザコぽい武装なので、少々大き目の武器の方が強そうに見えるでござるな。 (笑)
さて、ビーコンの基本設定は、プログラムされた命令に忠実に従う戦闘兵で、戦闘能力が高くビーコン同志での連携戦術に長けているようでござる。
なお、基本能力値は、体力(6)、知力(5)、速度(6)、耐久力(5)、地位(3)、勇気(7)、火力(5)、技能(4)でござる。
拙者の場合、アニメ本編を全話視聴していないので多くは語れないでござるが、劇中だと自己意識があるようなないような演出あるので、まったくのロボットという訳ではないのでござるかな?
拙者的には、自己意識のある個体も存在していると解釈しているでござる。
まあ、拙者的には消耗品の様に扱われる量産型戦闘兵士にも個性があり、日陰者のヤラレ役でしかないというのが辛いのでござるよな。
彼らこそ、主人公を引き立てる為の功労者であり、決して恥じる事のない存在なのだと思いたいでござる。
なお、本品の場合アームズマイクロンの取り付けは両手に保持する以外、両肩、両脚部、背中の5か所にジョイント穴が設けられているので複数買だった場合、個性的な武装で自己主張できるでござるよな。 (笑)
量産型戦闘兵って、子供には受けが悪いでござるが、大人になると世の中の仕組みと共に下っ端の苦労が分かるもので、自分とザコ兵士を重ねてしまい親近感が湧いたりするでござる。 (笑)
故に、主人公機に劣る量産型の魅力が分かるのは大人の特権であり、本品の様な主人公商品以上に魅力的な商品をみてしまうと、人気が無いのが勿体ないなと思うのでござるよ・・・
まあ、人気が無くても複数買する御仁も多いので売り上げ的には変わらない商品だと思うのでござるよな。 (笑)
ヌエベ殿、子供でビーコン好きと云うと玄人なみの通でござるよ! (笑)