1990年度、日本展開のトランスフォーマー「トランスフォーマーZ」は、従来の善悪対決の商品展開より、マイクロトランスフォーマーと基地に変形形体するパワーマスターと連動した基地遊びに重点を置く事となったでござる。
その結果、基地アイテムを充実させるために、海外展開ではデストロン商品として販売されていたマイクロマスター商品をサイバトロン商品とし販売されたために、「トランスフォーマーZ」商品として販売されたデストロン商品は・・・ たったの2点・・・ (涙)
いくら、デストロン(敵側)商品の売れ行き不振とはいえ、デストロンをサイバトロンに変更して販売するのは如何なものでござろうか?
ちゅー事で、今宵は日本版マイクロトランスフォーマー商品唯一のデストロン・パトロールチームとして販売された・・・
デストロン・レースカーパトロールチーム(D-341、レースカーパトロールチーム、800円)の紹介でござる!
本品は海外ではレーストラックパトロールの名前で販売された、4体1セットの商品であり、各自がレースマシンに変形し、世界最速と豪語する凶暴なデストン突撃兵でござる。
更に日本設定では、メトロタイタン(D-340、メトロタイタン、4980円)の忠実な部下という設定が付加されているでござるな。
レースカーパトロールチームのチームリーダーは、黄色のスポーツカー(シボレー)に変形するモータースターでござる!
ヴィークルモードのデザインは4代目シボレーコルベットぽいデザインであり、如何にも米国展開ありきのチーム編成でござる。
因みに、本品の海外名はモーターヘッドであり、本体仕様は変更が無いようでござる。
なお、彼らの海外設定では下品で、マッハ1以上のスピードを出す強化型エネルゴンエンジンを搭載しており、その能力を活かして軍団活動費を稼ぐ為にドラッグレースに出場する賞金稼ぎだそうでござる。
日本設定にしろ海外設定にしろ個人での設定は記されていないでござるが、任務を忘れて路上で危険行為を行なうなど脱線するも、チームワークは良い方らしいでござる。 (?)
続いて、青いFー1マシンに変形するバリケードでござる!
大雑把なデザイン故に、モデルとなったチームの車種は判別できないでござる。
海外名もバリケードでござるが、なんといってもピンクのロボットボディが目立つデザインでござるよな。
ピンクと言えば、女の子らしい色彩の代表格でござるが、G1トランスフォーマーではピンクはデストロン陣営のイメージカラーの一つなのでござるよな。 (笑)
同じく、ピンクのバギーに変形するがローラーフォースでござる!
イマイチ面白味の無いデザインでござるが、カラーリングはインパクトのあるもので、大型サイズの商品でも見てみたいでござるよな。 (笑)
本品の海外名もローラーフォースのままでござるが、なんともパチモンくさいというか、サイケデリックなカラーリングは魅力でござるよな。
これで、脚部が左右別個に可動すれば良いのでござるが・・・
当時の商品サイズ故に残念な造詣でござる。
そして、最後が紫色のスポーツカー(トランザム)に変形するグランドホックでござる!
写真では青く写されているでござるが、商品は紫色のボディで、フロント部に金色の炎が描かれているでござる。
ヴィークルモードのデザインは3代目ポテンアック・トランザムと思われるでござるが、見た感じは下品(笑)で、「ナイトライダー」に便乗した商品ではないようでござる。
まあ、拙者としては「トランザム7000」のほうが印象深いでござるが。 (笑)
それにしても、デザインと仕様だけ見れば彼がチームリーダーぽいでござるよな?
グランドホックの海外名はグラウンドホックと呼ばれているので、ほとんど変わらないでござるかな。
カラーリング共にデストロン陣営らしい商品でござる。
よくぞ、デストロン商品のまま販売してくれたものと感謝したい一品でござるよな。
やはり、トランスフォーマーはサイバトロンとデストロンの対決が王道でござるから、サイバトロン側のみの商品展開は魅力を半減するだけでござるよな。
まあ、本品もソレに気がつき、販売されたものなのかもしれないでござるが・・・
翌年のデストロン商品は通常販売が行われず、1992年の「合体大作戦」後半まではデストロンの暗黒時代が続くのでござる。
なぜか翌年のロボットポイントの販売はエアボットの海外版でしたよね。
タカラはその方が売れると思ったのでしょうか?
自分は日本未発売のマイクロ商品の方がよかったと思いますが。
(日本のマイクロ商品と一緒に遊べるから。)
どう思いますか?