ごきげんようでござる!
トランスフォーマー商品の場合は過去の販売された商品の成型色を変更して別商品として販売したり、成型色だけでなく頭部等の一部パーツを変更して別キャラクタの新バージョンなどとして販売されたりするでござる。
流石に成型色変更商品だと手抜きに思われてしまうでござるが、一部パーツを差し替えた商品だと態々新規製作パーツを製作してして旧商品をリニューアルするのは調整に手間がかかるようでござる?
何故に一から金型を起こして新作を造れないのでござろうかと思ってみたりもするでござるが、完全新作よりもコストが掛からないらしいでござるな?
今宵は2005年販売の「トランスフォーマー ギャラクシーフォース」版サイバトロン・情報員、ブラー(GS-01、バズソーVSブラー、3980円)の紹介でござる!
本品は2003年販売の「超ロボット生命体 トランスフォーマー マイクロン伝説」版サイバトロン・射撃手、シルバーボルト(MC-08、シルバーボルト、1980円)の金型を利用し、パートナーマイクロンを削除して、フォースチップ対応商品に変更した商品で、日本では同じくマイクロン対応商品であるデストロン・空中攻撃兵、サンドストーム(MD-04、サンドストーム、1980円)をフォースチップ対応商品に改良されたデストロン・空中攻撃兵、バズソーとのVSセットでのみ販売されたでござる。
海外ではTVアニメに登場しなくとも商品数を増やしたいだけのアイテムで単品販売ござが、日本では成型色変更商品は売れない土壌ができてしまったので、販売数の偏りをなくすべくVSセットでのみ販売された訳でござる。
おかげで、販売価格が上がった為に買い辛い商品となった訳でござるが、如何もタカラトミーと成った現在でも販売価格を抑える単品販売を軽視してセット販売にする販売戦略が続いているようでござる?
さて、本品は1986年販売の「戦え!超ロボット生命体 トランスーフォーマー2010」商品のサイバトロン・情報員、ブラー(C-79、ブラー、1500円)をイメージした商品でござるが、実はマイクロン伝説版シルバーボルトの海外名はブラーだったりするので、本品は所謂セルフパロディ的な仕様変更なのでござるよな。
商品は惑星スピーディアのフォースチップが付属し、タイヤもスピーディア系トランスフォーマーの特徴であるクリア成型のタイヤを装備しているでござるが、設定上はセイバートロン星出身のトランスフォーマーで、惑星スピーディアに情報収集の為に送られた一人だったりするでござる。
商品はマイクロンジョイント凸が廃止され、リアウィング周りのパーツ及びミサイルランチャーを変更した商品である為に随分とイメージは変わっているでござるが、妙なミサイルの形状以外は違和感の無いデザインでござる。
ヴィークルモードではミサイルを発射する事ができないでござるが、フォースチップをイグニッションすることでフライトモードに変形するでござる。
本来のパートナーマイクロンを必要とするフライトモードの変形でござるが、フォースチップの対応により随分と安っぽくなった気がするのでござるよな? (笑)
なお、新造されたミサイルランチャー(サイドブラスト)はマイクロンなしでも、フライトモードで発射可能になるでござる。
ただ、このミサイル発射スイツチは内側に折りたたまれる為に、スイッチが押しにくい構造であり、ミサイルのデザインも表現しがたいデザインなのが気になるところでござる?
改良品の宿命で何かゴテゴテと付け足してしまうデザインは仕方が無いのでござるかな?
因みに設定上のフライトモードはスピーデジア系トランスフォーマーと同じくスピードアップの為であり、短距離飛行を可能とする特殊能力らしいでござる。
なお、本品はアニメ本編には登場しない玩具オリジナル商品でござるが、ヴィークルモード形態ではミサイルを外した形状で、地球移民のトランスフォーマーとして同型の赤いボディのスポーツカーと度々登場しているでござるが、ロボットモードや名前が明かされていないのでブラー本人か同型の別人なのか分からないでござる?
そう、一応セリフもあるでござるが、普通に喋っていたので別人かもしれないでござるな。 (笑)
まあ、アニメオリジナルキャラを出すのであれば、成型色変更品や改良品のトランスフォーマーにもスポットを当ててもらいたいでござる!
ロボットモードの変形では新造頭部のお蔭でシルバーボルトとは異なるイメージであり、タイヤ及び大腿部のパーツがスモークグレーに変更されたおかげで雰囲気が良くなっているでござる。
ただ、背中に背負った背部ユニットが重過ぎる為に、転倒を防ぐには踵部分を調整するかサイドブラストを取り外して両手に保持させる等してバランスをとる必要があるでござる。
なお、新造頭部はG1版ブラー(アニメ版イメージ)に似せただけではなく、大きさもシルバーボルトより大きくした事でG1版玩具を思わせるバランスを再現していたりするでござる。
なるほど・・・ 並べてみるとブラーは顔が大きいイメージだったのでござるなと実感するでござる。
なお、背部ユニットに収納された武器は、フォースチップを使ってウィングを開かないと取り出せない設計でござるが、シルバーボルトの武器であるミサイルボットとは保持方法が異なるでござる。
さてさて、ブラーの玩具設定でござるが、卓越したスピードと洗練された危険察知能力で、敵地に忍び込むが、その姿を誰も見たことが無そうでござる。(アニメ本編では描かれていない為の方便?)
しかも、落ち着きが無い性格なうえに独自の早口ではあるが、素早い仕事ぶりは評価されているようでござるな。
能力値はパワー(7)、知力(8)、スピード(9)、耐久力(7)、地位(7)、勇気(9)、火力(8)、テクニック(9)であり、G1版ブラーとは異なるでござる。
なお、本品の可動は元々クセの強い可動範囲である為にポージングが難しい商品でござるが、海外では評判がいいのか「TRANSFORMER UUUUNIVERSE」商品(USAエディション、スワーブ、2079円)でも販売されていたりするでござるが、十分満足のいく商品とは言いがたいでござる。
そう、本品は旧商品改良とはいえ、折角のTVアニメ連動商品でござるから劇中エピソードの一つでも与えて商品アピールを行うべきなのでござるよな。
シリーズ1作目の「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー」が今だに人気が有るのは登場キャラクターの一人ひとりを書き分けて玩具と連動させた事なのでござるよな。
たとえ商品の完成度が残念でも愛着が湧き、商品が売れた時代もあったのでござるから、完成度の良い商品もアピール度がないと買ってもらえないのが現実でござる。
本品も思ったより悪い商品ではないでござるよ!
ところで新潟は今週日曜日にTFアニメイテッドの最終回が放送されました。
まさに最初から一人一人話で掘り下げていて、楽しませてもらいました。初期のビーストウォーズもそうでしたが、キャラをきちんと立たせて、敵に親近感さえ持たせる手法は、絶対じゃないけど良いですよね。
抱き合わせで単価が高くなっても、古参ファンがG1を懐かしがって買うケースも多いのではないでしょうか?
ならブラーとラナバウト、バズソーとロングラックと元G1対元G1、元ビースト対元ビーストの組み合わせでもよかったかもしれませんが
さて、アニメイテッドは終わりましたが、今年は新シリーズ?ユナイテッドがあります。
もうどんな作品になってもいいので、日本オリジナルでアニメ化してほしいですね。…もちろん、監督?開田修、シリーズ構成?武上純希で。
そろそろ、日本産のTFが久しぶりにやって欲しいな、と。
なんか、最近はカードものばかりで、何がどう違うのやら・・・。
にあ殿、トランスフォーマーが受ける要素のひとつにはキャラクターの書き分けがあるので、とても大事な事でござる。 昨今のバンダイ系悪役商品が販売されない理由の一つに印象に残るほどの個性が無い存在だったりするのも原因でござるよな。
くぼやん殿、 nobu殿、拙者はトランスフォーマーの新作アニメを望むなら是非に日本サンライズ製作、米たにヨシトモ監督で見てみたいものでござる!