ごきげんようでござる!
日米におけるトランスフォーマーのネーミングには、それぞれの御国事情と文化が反映されており、日本では初代キャラクターの名を告ぐ二代目商品は似たようなデザインが好ましい訳でござるが、米国では外観よりも中身でキャラクターの立場を優先するようでござる。
また、パワーアップ等による成型色変更の場合は元の名前の前後にスーパーやグレートなどのを告げたし同一人物を強調するでござつが、デザインを一新した転生となると、米国では元の名前の前にパワーアップの特徴を付け足した名まえに成るのに対し、日本では別の名まえに成る事が多いでござる!
日本の場合は生まれ変わると言う意味での名まえの変更でであり、旧商品との差別化でござるが、米国では姿かたちは変われども同一キャラクターである事を強調し、名前の持つ商標権を守る文化的な違いでござる。
今宵は2005年展開の「トランスフォーマー ギャラクシーフォース」より装甲機動車に変形するサイバトロン・バンガードチーム・武装戦士、エクシゲイザー(GC-19、エクシゲイザー、2000円)の紹介でござる!
本品はサイバトロン戦士、エクシリオン(GC-02、エクシリオン、2000円)の転生した姿で完全新作商品でござる。
付属のフォーズチップはセイバートロン星(サイバトロン仕様)のフォースチップに変更されており、ランブル(GD-13、ランブル、940円)のパッケージイラストを用いた紙製の的が1枚付属するでござる。
商品は、速さを追求するエクシリオンのプライドを捨て、より戦闘に適した装甲車(地球製)を再スキャニングした姿でござる。
確かに戦闘的にはパワーアップしたデザインでござるが、商品的には他のバンガードチームと異なり商品サイズがデラックスクラスのままでござる。
結果的にはバンガードチーム最小商品に成ってしまったでござる?
商品の窓部部は刳り抜かれており、エクシゲイザーの顔が確認できる設計で、武装のエクスショットが可動し、バンパー部分は開閉してマイクロミサイルが現れるでござる。
ここまでは通常の装甲車系変形ロボット玩具と同じでござるが、本品はフォースチップによる連動アクションギミックを持つギャラクシーフォース商品でござる、
フォースチップ イグニッション!
付属のフォースチップをダブルエクストショットのチップスロットに差し込めば、ダブルエクスショットが展開してマイクロミサイルランチャーが現れるでござる・・・
何も無いトコロからミサイルボットが展開するのであれば、武装強化を演出するアクションギミックでござるが、武器から武器に変形する必要性はあるのでござろうか?
まあ、通常のダブルエクスショットが精密射撃だとすれば、フォースチップによるパワーアップはマイクロミサイルによる広範囲攻撃で、武器を使い分けるという意味なのでござろうな?
変形方法には特別な工夫が無いでござるが、ヴィークルモードで収納されているバトルダガーは左足側面に収納可能でござる。
なにより、元のエクシリオンのデザインを活かしたロボットモードには好感がもてるでござる。
ただ・・・ 問題は名前なのでござるよな?
エクシリオンからエクシゲイザーに変更する意味でござるよな・・・
確かに、マスターメガトロン(GD-01、マスターメガトロン、5200円)の冗談の様なデザインのデスマシンガンで蜂の巣にされては死んでも死に切れない想いがあるにしろ改名までする必要性があるのでござろうか?
海外名の様にホットショットからサイバトロンディフェンス・ホットショットに改名するくらいで良い様な気がするでござる?
そう、バンガード・エクシリオンでも悪くないのでござるよな。
まあ、海外展開の「TRANSFORMERS CYBERTRON」では前作の「TRANSFORMERS ENERGON」(日本名、トランスフォーマー スーパーリンク)の続編でありホットショット(SC-02、ホットショット、1980円)の新デザインであることから名前を大事にしているでござる。
日本では「トランスフォーマー ギャラクシーフォーズ」は独立した一本であり、エクシリオンとホットショットは別人の設定で、出世魚などに見られる改名文化があるので名前が違っていても同一人物として受け入れられる土壌があるようでござるな?
なお、エクシゲイザーの能力値はパワー(8)、知力(7)、スピード(9)、耐久力(10)、地位(6)、勇気(9)、火力(8)、テクニック(8)に変更しており、サイバトロンのエンブレムもVの字を加えたバンガードチーム専用のエンブレムに変更されているようでござる。
手持ち武器はバトルダガー1本で、様々な持ち方ができるのでござるが・・・ 如何もバトルダガーは当初ミサイルとして射出できそうなデザインのようで、コストカットで削除されたぽい感じがするでござる?
そう・・・ バンガードチームに限らず地球在住のトランスフォーマー商品にはミサイル発射ギミックが搭載されている場合が多く、紙製の的が付いているにもかかわらず意味を成していない理由も説明できるでござる。 (笑)
なお、その他の武装は両肩の両脛部にマイクロミサイルランチャーが収納されており、フォースチップギミックで更に両肩のマイクロミサイルランチャーが展開するでござる。
全身マイクロミサイルランチャーで武装した姿は、正に武装戦士と呼ぶに相応しく、スピードよりも戦う事を一番に考えたエクシゲイザーの決意を表しているようでござる。
しかしまあ、折角の決意も手持ち武器がバトルダガー1本であるところが虚しいでござる・・・
本品こそ両腕の大型火器を持たせたい商品でござる。
ちゅー事で、別売りの武器系マイクロン(マイクロンブースターVol.2、7、クラスター、8、ローター、9.グルーブ、各300円を使用)を合体させてみたでござる!
本品にはダミーのマイクロンジョイントが2箇所増設された為にマイクロンやエネルゴンウェポンの取り付けも可能な商品でござる。
日本では独立したシリーズとはいえ、シリーズ枠を超えた連動ギミックは嬉しいものでござるよな。
最近のトランスフォーマーは日米共通の名前になる傾向も強いでござるが、エクシリオンやエクシゲイザーの名前を継ぐ商品は出てこないでござろうな?
まあ、それだけ米国主体の名前の方が強く、世界共通認識のトランスフォーマーでは大事な事と思われるので、拙者的には日米共通のネーミングには賛成でござる。
・・・ただ、シリーズのキャラクター性を考えた場合は別人で別名である事は仕方が無いでござろうな。
コスモテクターの青バージョンとか武装させると似合うので、機会がおありでしたら是非。
海外では名前が違うが同一人物、ってのは
アニメだけで、玩具はそっくりな別人、
って扱いなんでしょうか。マイ伝スタスクやライガージャックを見る限り。
全身にミサイル内臓しているとなると、今度蜂の巣になったら跡形もなくなりますね。
実写版第三弾の夢を見ました。生身の人間がヘッドマスターになってヘッドオンしてました。何だありゃ。
あと、リカラー路線をあえてとらなかったのは、
前二作との差別化にも思えてきます。
山殿の言われる通り、スーパーリンク版ナイトスクリームも海外名だとスタースクリームでござるからヤヤコシイ事このうえないでござる。
セイバートロンとギャラクシーフォースは異世界の同一ストーリーとして解釈しなければいけないでござる。
ヌエベ殿、確かにエクシリオンに外装を取り付けて装甲車にしたアーアード・エクシリオンだったら面白かったでござろうな。 (笑)
Ichi殿、コスモテクターの青版は紹介していないので何時か出てくるかもしれないでござる?
ちょっと地味です