「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマーV」は日本独自の展開でありながら、トランスフォーマーの原点回帰が意識されるも、今後のタカラの変形ロボット玩具に一石を投じ、勇者シリーズの雛形と成った作品でもあるでござる。
特にヴィークルモードのモチーフや合体などには、日本の子供に受ける要素が大いに取り入れられ、勇者シリーズのキーワードである。
ライオン・ドリル・新幹線・パトカーのヴィークルモードは、新幹線以外は全て登場させ、デストロン側の6体重機動合体兵士・ライオカイザー(D-335、ライオカイザー、5800円)にはライオンとドリルが振り分けられたでござるな。
ちゅー事で今宵は、ドリルタンクに変形するデストロン軍団ブレストフォース・作戦兵士、ドリルホーン(D-334、ドリルホーン、980円)の紹介でござる!
本品は1989年に単品販売と6合体セットの2種が販売されたでござるが、外箱以外の違いはなく、トランスフォーマーV商品では、何故かキャラクターカードは外箱のベロ部分に印刷されるようになったでござる。
まあ・・・ この箱とカードの一体化はコスト削減かもしれないが、ファンには不評だったようでござる。 無論、拙者も好きにはなれないパッケージ仕様でござるよな。
なお、ヴィークルモードのドリルタンクは、デストロン商品では初のドリルタンクとなるのでござるが、現用兵器にトランスフォームするブレストフォースでは浮いたデザインでござる。
しかし!
ブレストフォース自体が玩具ぽい甘い造形と、カラーリングである為に、ドリルタンクの違和感は無いでござるよな。 (笑)
まあ、ドリルタンクと呼ばれる戦闘車両は実在には存在しないスーパーメカニックの代表でござるが、サンダーバードのジェットモグラに始まり(?)日本では万能戦艦の標準装備であり、B級メカニックの象徴でもあるのでござる。
何故に日本ではドリルに人気が有るのか不明でござるが・・・
拙者もドリル萌えのドリラーでござるから、硬い岩盤や装甲を粉砕するドリルの魅力は下手な銃器以上に魅力のある男の武器だと確信しているでござるよ。
商品はキャタピラがダミーであり、転がし走行は可能なのでござるが、肝心のドリルは回転せず、メッキ処理されていない事も残念なのでござるよな・・・
せめて、ドリルには銀色で塗装してもらいたかったでござる。
なお、悪のシンボルであるブレストは車体裏(胸部)に収納されているのでござるが・・・
実は・・・ 本品のブレストには事情があり、他のアニマルブレストとはネーミングパターンが異なるのでござるよな?
サイ型のブレストなので、サイブレストでもよいのでござるが、何故かホーンブレストなのでござるよな?
まあ・・・ パッケージ裏の記載ではサイブレスト表記なのでござるが、説明書の表記ではホーンブレストであり、TVアニメではアニマルブレストとしか公称されていなかったでござるが、武器モードの名前がホーンキャノンなのでホーンブレストが正しいのではないでござるかな?
そう! サイブレストと呼ぶよりはホーンブレストと呼ぶ方がカッコイイので、拘りかもしれないでござるな。 (笑)
因みに本品は付属のシールを貼っている状態でござる。
ドリルホーンのロボットモードは、キャタピラがそのまま腕である簡易な造形であり、両足が繋がっているは、プロポーションが酷いと後の合体ロボの行く末を暗示しているのでござるよな。 (笑)
まあ、ヴィークルモードでは某マシンロボのドリルロボ(MRB-1、ロッドドリルロボ、600円)に似ているでござるが、ロボットモードでは異なるデザインが工夫されているのでござるが・・・
ドリルをフードのように背中に背負うのは面白い解釈でござるが、ドリラーとしては屈辱的でござるよな。
しかし!
アニマルデザインを取り入れたデザインは評価したいでござるよ。
そう! TVアニメの作画では地味にカッコよかったでござる。 (笑)
商品ではブレストの取り付け位置が低く、胸というより腹であり、ブレストを外した後は貧乳どころか、ぽっかり穴が開くのも辛いでござるよな。
しかし! 拙者的にはドリルホーンがドリルだから好きなのではなく、キャラクター設定的にも好きなのでござるよ。
性格は経験豊富で頑固な古参兵でありながら、真面目で生真面目で上下関係には五月蠅く、戦場の隅々までチェックする戦略家であり、過去の戦いの記録を拘るばかりに大きなミスも犯すこともあるが、デスザラス(D-336、デスザラス、3980円)には信頼があり、当てにならない副官のレオザック(D-329、レオザック、980円)を飛ばして意見を求められるも、直属の上官であるレオザックを立てて意見を憚るなどなど、感情的なレオザックを抑え、目立ちはせぬが常に上官をささえる理想の副官なのでござるよな。
そう! チームワークの悪いブレストフォースに置いては、なんだかんだでドリルホーンが纏めており、6体合体では左足となってチームを支える重要な存在でもあるのでござるよ。
まあ、残念なのは、彼が作戦参謀の位置にいず、作戦兵士でござるから実力を出し切れていない事でござろうな。
しかし・・・ 本来であれば架空の産物であるドリルタンクのデザインが似てしまうのかは謎なのでござるよな? (笑)