ごきげんようでござる!
2010年展開の「オートボットアライアンス」シリーズは映画「TRANSFORMERS」「トランスフォーマー/リベンジ」登場のキャラクター商品に加えて、玩具オリジナル商品も販売されているでござる。
玩具オリジナル商品の場合は、過去販売された商品をモトネタに劇場版トランスフォーマーのデザインラインで設計されていたりするのでござるが、モトネタと商品名が噛み合わない場合も多いでござる・・・ まあ、名前の場合は登録商標上の理由で使えなかったり、使わざるを得ない大人の事情があるでござる。
装甲車に変形するオートボット戦士、ブリーチャー(AA07、オートボットブリーチャー、1575円)もその一人でござる!
本品は海外で先行販売された「HUNT FOR THE DECEPTICONS」商品、ブリーチャーのパッケージに日本語表記のシールを貼り付けた商品でござるが、日本販売版ブリーチャーの成型色は濃い色合いに変更されているでござる。
しかも、日本販売版は当初、グランドシェイカーの名前で販売される予定だったでござるが、オートボットブリーチャーの商品名で販売されたでござる?
日本ではブリーチャーの名前が何かに登録されているのか分からないでござるが、トランスフォーマーでは初登場の名前でござるな・・・
では、本品は新規キャラクターなのでござろうか?
否! 本品にもモトネタが存在しており、日本版のカラーリングやヴィークルモードの6輪装甲車のデザインは、1989年にマイクロマスター(日本名、マイクロトランスフォーマー)商品として販売された、グランドシェイカー(日本名、C-345、ランドシェイカー、1800円)と似ているのでござる・・・
が、日本版のランドシェイカーの名前だと違和感が無い存在なのに対し、海外版のグランドシェイカーの名前は、基地に変形する装甲車の名前ではなく、装甲車(海外名、なし?)を管理する、マイクロマスターの名前であり、しかも変形するヴィークルモードはステルス機だったのでござるよな。 (笑)
当時の米国ではパイロットであるマイクロマスターの方が優先されて商品名になるのでござるが、日本だとマイクロトランスフォーマーの方がオマケ扱いで、基地モードに変形するヴィークルが商品名となる販売戦略上の違いであり、日本版の装甲車がランドシェイカーであり、管理者のマイクロトランスフォーマーはガンランナーで、トランザムに変形するでござる。
おそらく玩具開発側も、ころっと忘れていた為にグランドシェイカーの名前を使えなかったのでござろうな?
しかしまあ、商品はスカウトクラスの商品ゆえにミサイル発射ギミックなどもない商品でござるが実に完成度の高い商品でござる。
商品では砲塔が旋回し銃身に仰角を付けられるのでござるが・・・
やや銃身(砲身?)が太いような気がするデザインでござる?
ロボットモードの変形はスカウトクラス商品では複雑でござるが、ロボットモードの完成度は高いでござる!
しかも、劇場版の奇天烈なデザインラインを薄めて、従来のトランスフォーマーらしい設計であり、顔も勇者ロボを思わせる凛々しい顔つきなのは日本人として大変嬉しいデザインでござる!
ブリーチャーの細かい性格設定は分からないでござるが、能力値は体力(8)、知力(5)、速度(5)、耐久力(8)、地位(3)、勇気(7)、火力(6)、技能(3)で設定されており、ホバークラフトに変形するシースプレー(AA05、シースプレー4410円)とチームを組んでいるようでござる。
なお、パッケージ裏のストーリーではシースプレーと共に、東アフリカに逃げたデセプティコン兵士、クランクスタート(日本未販売)を追っているようでござるが・・・
問題はライバル関係であるクランクスタートの日本販売が行われるかなのでござるよな?
そう、クランクスタートは戦闘バギーに変形するオートボット戦士デューンランナー(RA-16、デューンランナー、1260円)の成型色変更商品である為に、映画に登場しないキャラでの成型色変更商品にとっての日本市場は厳しいものでござる。
せめて、ライバル商品くらいは販売してもらいたいものでござるよな。
さて、本品はスカウトクラス商品ながら可動範囲は広く、片足立ちが可能な接地性とバランスを兼ね備えており、腕の外皮装甲の取り付け方法にはメックアライブ機能ぽく設計されており、背中に装備された二連装砲はC型ジョイントによって左右ドチラかの拳部分やガードパイプ部分に取り付けが可能でござる。
更に本品は別売り商品のC型ジョイントにも対応しており、相棒のシースプレーのヴィークルモードに積載可能などの連動性が強い商品でござる。
うむ、スカウトクラス商品とは思えないハイスペックな商品でござる。
ホントにスカウトクラスの商品は完成度が高いので主力商品に置いてもいいような気がするでござるよな・・・
しかも、本品の場合は更に説明書にはない遊び方が可能だったりするので侮れないでござる。
ちゅー事で、変形中間形態でござる! (笑)
これぞ、変形ロボxチト玩具の醍醐味!
多段変形ロボではなくとも、工夫しだいで遊べるトランスプレーでござるよな!
なお、ブリーチャーのモトネタはマイクロトランスフォーマーのランドシェイカーと書いたでござるが、接写が最初に海外版を見たときの印象は、マイクロトランスフォーマーのドロップショット(C-363、ミリタリーチーム、1200円)に似ていると思ったでござる。
まあ、ドロップショットのヴィークルモードでは4輪の装甲車でござるが、妙に太い二連装砲塔とロボットモードでの砲塔位置などが合致しており、グレードアップしたデザインだと言っても通用しそうなのでござるよな。 (笑)
ドロップショットも日米の販売では事情が異なっており、日本版はマイクロトレーラーズ仕様のサイバトロン商品でござるが、米国販売ではデストロン商品(マイクロマスター・ミリタリーパトロール)として商品カラーも名前も同じ状態で販売されたややこしい商品なのでござるよな。
故に本品はドロップショットの名前も引き継げなかったと推測したいのでござるが・・・
日本販売を考えなければ、成型色変更のデセプティコン仕様で販売されそうでござるよな。 (笑)
いや~これからの商品流用が楽しみな商品でござる。
何で映画のオプとかもコレ位カッコ良くしないかなー。そんなんだからパンストであんなデザインにされるんだよ。まつたく。
ま、合体物に関しては、バンダイに期待します。
確かに成型色変更商品を考えるのであれば緑や灰色よりも差別化はできそうでござる。
くぼやん殿、如何オチをつけるか分からないでござるが「ユナイト」には期待でござるよな。
ヌエベ殿、本品を見ていると勇者ロボのリメイクに期待してしまうでござるよな! (笑)
今度出るストラクサスと絡まさせてみたいです