tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

必要な韓国との良い関係の模索

2017年05月10日 11時15分02秒 | 国際関係
必要な韓国との良い関係の模索
 韓国での大統領選挙で。「共に民主党」の文在寅氏が当選しました。朝鮮半島南北分断の悲劇の中で育ち、刻苦勉励して弁護士となり、盧武鉉大統領の側近として活躍し、前回の選挙では朴槿恵氏に敗れましたが、今回は当選を果たしたという経歴が記されています。

 北朝鮮との融和的な関係を重視し、日本に対しては厳しい対応をするのではないかという論調がマスコミでは見られます。

 保守系から革新系への9年ぶりの政権交代と言われますが、最近の韓国の、経済を含め種々問題の多い状況を何とか立て直すという主張が41パーセントの得票につながったのでしょう。

 最近の選挙は、国民の不満、何はともあれ現状を変えたいという意識の発露という場合が多いように思いますが、韓国の場合も多分にそうした面もあるのでしょう。

 韓国経済の立て直し、格差社会の是正、腐敗の撲滅といった、今、韓国が取らなければならない重要政策を掲げる一方で、日本に対しては、竹島に上陸してみたり、慰安婦像に参りその意義を指摘したりという行動もとっています。

 こうした選挙前の行動が、反日感情に支えられた票を増やすためのものか、本当に反日本的なものかが解るのはこれからでしょう。
 ブレーンと言われる延世大学の某教授は、決して反日的ではないとTVで解説していましたが、客観的に見れば、韓国経済の立て直しには、日本との良好の関係は不可欠でしょう。

 韓国と日本は、千数百年の歴史を見れば、極めて密接な関係を持ってき最も近い国です。明治以降の日本の拡張政策を主たる背景とした今日の摩擦については、感情論を排して、理性的、合理的な関係正常化から積極的な友好関係に進めるように、日本としては最大の知恵を絞ることが大事でしょう。
 日韓関係の今後を、希望を持って見守りたいと思います。