tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

令和を良い時代にするのは我々自身

2019年12月23日 23時57分28秒 | 文化社会
令和を良い時代にするのは我々自身
戦後の日本が最も苦しんだ平成の時代を抜けて、令和になりましたと元号ではそうなりますが、「令色で平和な時代」になるかどうかは、やはり日本人の意識と行動次第でしょう。

 プラザ同意、バブル崩壊の苦しみから来た迷いを引きずったからでしょうか、平成最後の数年も、令和になっての8か月も、日本経済社会は、何とも冴えないようです。

 冴えないことの大きな要因の1つは、経済の不振、元気に成長しない経済だと思います。中には「成熟国になったら、もう成長は必須ではない」という意見もありますが、30年、50年、100年後の人類社会は今とはかなり違うでしょう。

 多様な科学技術が人類の進歩を支え、その進歩が新しい経済社会を作り出していくのです。今は成熟国と思っても、人類社会というのは常に発展途上なのでしょう。ホモサピエンスはまだ自分の大脳新皮質を多分に使い残しているようですが、今すでに、それを補完するAIの活用を始めています。利用可能な知識の量は膨大になります。

 多分、人類社会は(核戦争のような大失敗がなければ)、ますます高度化して行くのではないでしょうか。
 「経済社会」と書きましたが、豊かで高度な、そして快適な社会を作るに必要なものが経済基盤でしょう。

 平成の長期不況の中で日本社会も色々な面で劣化現象が見られました。変な犯罪が増えて社会が不安定になったり、精神的な強靭さが失われたのでしょか、環境に負ける人間が増えたようにも思われます。

 逆の意味で、経済が進展するときには人々に意欲やバイタリティーが生まれ、社会は元気で活気に溢れるようです。「蜂の寓話」ではありませんが、経済の進展と、社会の活気は、相互促進的(好循環)の関係にあるようで、多分それが「経済社会」という言葉を生んでいるのでしょう。

 できれば令和の時代は、そういう元気な日本になってほしいと、多分多くの人は考えているのではないでしょうか。
 ならば、今、我々は、現状という経済社会から、「令和」らしい経済社会に前進するための、新しい行動を起こさなければならないのでしょう。

 では、具体的に、一体それはどんな行動で、その進むべき方向を決める「理念」とは一体どんなものでしょうか。
 それを構想し実行していくことが、令和の時代に、我々日本人に与えられた「やらなければならない仕事」なのでしょう。

 このブログのテーマである「付加価値」はそれ最も深く刺さりこんだ概念だと思っています。
 これから令和2年にかけて、このブログでは、この問題をできるだけ取り上げるようにしたいと考えています。