東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

WASZP Week!!!

2021年12月02日 11時32分49秒 | レース反省

お世話になっております。新3年スナイプスキッパーの大野達也です。

Facebookなどでお知らせした通り、僕は先週末にSailfast様主催のSailfast CupというWASZPのレースに参加して参りました。実際は金曜の26日から練習していたのでまさに先週はWASZP Weekでした。

 

大会の経過や結果報告は東京大学運動会ヨット部のFacebook等で報告しておりますので、ぜひそちらをご覧ください。ここのブログではWASZPにこの3日間触れた感想などをまとめたいかと思っております。駄文ですがお付き合いください。

 

まずWASZPに乗った率直な印象はというと、まさにハイパフォーマンスだなということでした。普段スナイプに乗っている僕からするとWASZPのスピードは異次元で、ラダーの操作感や体にかかる負荷など全てが桁違いでした。また船がフォイリング(宙に浮いて)してハイスピードで帆走するのはとても爽快な体験でした。それに伴って体力もかなり使うボートで、そもそも初心者の僕は沈することが多く、沈起こしにエネルギーを使ってしまうので殊更に体力を浪費していました。今大会で全12レースを僕は消化したのですが、大会1日目には7レースを行ったため、その日の帰りは疲労でヘトヘトでした。おそらくもっと技術が向上すれば、沈もしなくなる上に、効率よくメイントリムなどをできるようになってもっと長く乗れるようになると思うので練習あるのみです。

 

次に、なんといってもWASZPは安定して走らせるのがとても難しいと感じました。そもそも最初は船をフォイリングさせることが難しく、船が浮きそうな雰囲気は醸し出すのですが結局飛ばずに海面上を這いずり回るというのが大会初日では多かったです。Sailfastの後藤浩紀様いわく、これはメインフォイル(センターボードについてる水中翼)のみが浮いている状態でラダーフォイル(ラダーについてる水中翼)が十分に浮いていないために、かえってスターンを引きずっている状態で失速してしまっているそうです。だからこそ、しっかり2つの水中翼がしっかり浮力を発生させるようなスピードをビルドしなければならないそうでこの感覚をつかむのは難しく、今でもあまりつかめていないです。

またさらに船をしっかりちょうどよい高さで浮かせることができたら、次はアンヒールを入れることで安定してフォイリングを維持できるのですが、僕はずっとフラットで走らせてしまい、少しでもヒールすると墜落するというのを繰り返していました。今大会でも上手い人はコースを1回も沈せずにWASZPを走らせており、走っている姿も優雅そのものでした。僕もそうなりたいです!!

 

つべこべWASZPの感想について書いてきたのですが、僕が一番に伝えたいことはとても楽しい、エキサイティングなボートだということです。ハイスピードで空を飛ぶ船に乗って、まさに風のように走っていくのはとても快感で、帆走させるのが難しいだけに上手くいったときの喜びもひとしおです。まさにヨット界の最先端を行くフォイリングボートに乗って、レースにまで出たことは自分のヨット力を大きく向上させてくれたと思います。またそんなフォイリングボートのWASZPが気軽に乗れる東京大学の恵まれた環境にも感謝したいです。

 

最後になりますが、大会を準備してくださったSailfast様、運営してくださった方々にこの場を借りて感謝を申し上げます。またWASZPを快く貸していただいたLBの方々、3日間僕のサポートをしてくださったLBの宇佐美翔大様、このような素晴らしい機会に僕を誘って頂き有難うございました。この経験を糧にスナイプスキッパーとして精進してまいります。

 

新3年スナイプスキッパー

大野 達也


海に憧れて

2021年12月01日 23時40分00秒 | 引退ブログ

副将、470リーダーを務めておりました470スキッパーの古橋です。

引退ブログを書く日が来るとは頭ではわかっていたものの、実際に書くとなると正直何を書いたら良いのか、引退ブログに相応しい内容なのだろうか、そんなことばかりを考えてなかなか筆を取ることができませんでした。端的にズバッとかっこいいことは言えないかもしれませんが、お付き合いいただければと思います。


「果たして自分はヨット部に何を残せたのだろうか。それはきっと後輩たちが証明してくれる。」


これは昨年引退された470リーダーの天木さんが引退ブログで綴った言葉でした。この1年間、僕はこの言葉の重圧に悩まされ、そして同時に励まされながら一選手として、一最上級生として走り切ることを目標に頑張ってきました。

今年の1年生が入るまで、470チームは総勢14人と今までにない人数でこの一年が始まりました。

年明けまでの練習はひたすら新入生の教育と自分たちの新体制を確立させるので必死になって終わりました。冬から春にかけては上級生と下級生の配艇をどう組むかでとことん悩んだり。そこからレースメンバーを決めるとなると、何から何をどうやって決めたらよいのか五里霧中で、最上級生としての立場と選手としての立場の兼ね合いがすごく難しかった。何回にも渡り同期との話し合いをしたのにもかかわらず、無情にもコロナの関係で春インカレは中止となり、不完全燃焼になったまま八景島へと引っ越し。気付いたら最終章の始まりである夏になっていて、自分の実力不足に焦ったり。とことん乗り込むしかない、とほぼ脳死状態でいつがオフだったのか忘れるくらいヨットに乗りまくりました。秋インカレの時期になって、もしかしたらここで引退するかも、といった不安と戦いながらヨットに乗れる幸せを噛み締めて練習をしたり。そして全日本インカレに行けたと思いきや、最後の2日間はレースをすることなくもう引退。

果たしてこの一年の結果はどうだったのでしょうか。470チームが目標としていた関東インカレ決勝での入賞には及ばず7位、全日本シングルという目標には程遠い18位。結果だけを見ると先輩方の期待には応えられなかったようにも思います。

ただ僕が在籍していた4年間を取って見ても、歴代の先輩達が築き上げてきた礎のもと確実に東大ヨット部が年々強くなっていると感じるのは事実です。ヨットの技術はもちろん、部員への思いやりや時間の使い方、練習に対する姿勢も年々強豪校の風格に近づいており、今や東大ヨット部は自分が1年生の頃では考えられないくらい多い部員数によって成る組織になりました。

先輩達が残してくれたものがきちんと伝承され、毎年強くなっている過程で東大ヨット部に在籍することができて本当に良かった。自分たちの代が残せたものが何かはわからないけれど、今の後輩達には何の心配もしていません。

陸シュミを誰よりも熱心にしていて、こいつのヨットに対する熱意にはかなわないと思った工藤は、この一年で磨きがかかり誰しもが認める実力を伴ったエースクルーになってくれました。来年の彼が作る470チームには期待しかありません。1年の時はヨットに乗ってもいないのに、2年生だった僕よりもずっとずっと楽しそうに部活に参加していた調は、今や全日本インカレでシングルを取れるだけのスーパースキッパーです。辛い時、何度君の笑顔に救われたか知る由もないでしょう。人数の関係でレース等に出してあげられる機会は少なかったかもしれないけれど、高原はサポートに回ってもらうのがもったいないくらいメキメキと上達して、共に切磋琢磨してくれました。来年はきっと今年の分まで爆発してくれるはずです。こんな可愛らしい子が荒れ狂う海に出て帰って来れるの!?と入部時に感じていた郁ちゃんは、今年レギュラー陣を脅かす4番艇の役目をしっかりと果たしてくれました。来年は荒れ狂う波を乗りこなす1番艇ですね。

ちょうど1年前のこの時期に入ってきてくれた加藤、松尾、丸山、吉田も本当によく頑張ってくれました。寒い時期からの入部だったのにも関わらず、誰も辞めずにここまでついてきてくれました。まだ1年しか経ってないと考えると、君たちの成長は無限大の可能性を秘めています。期待してますよ。少し遅れて入部した佐藤も、そのブランクを埋めて彼らを越えるくらい上手くなってほしいです。

まだ何が何だかわからない1年生。ヨット部で過ごせる時間があと3年も残っている君たちが正直羨ましくて仕方ないです。今後経験するかもしれない辛いことも全部ひっくるめて思いっきり楽しんでもらいたいです。きっと4年間1つのことを続けて得られるものは言葉では言い表せないくらい素晴らしいものだと思います。

同期のみんなには感謝を伝えたいです、本当にありがとう。4年生にもなると会うたびにもうお前の顔を見るのは飽きたよ、と言ってしまいたいくらいに常にいた仲間ですが、引退と共にそれもなくなってしまうと考えるとやはり寂しいです。各々が自分の色でチームを引っ張っていって、最後まで成長していた姿はとても頼もしかったです。470チームに関しては自分が何度も開いた突発的なミーティングに嫌な顔一つせず付き合ってくれてありがとう。みんなが毎回本気で向き合ってくれたから自分も妥協せずにできました。4年間、共に切磋琢磨してくれてありがとう。

言いたいことはもっともっとあります。スナイプチームやマネージャーのみんなにも、本当は一人一人に伝えたいです。ただ自分には上手く伝え切るだけの才がないので、この場を借りて感謝したいです。今までありがとう。みんなに囲まれてヨット部にいられることが幸せでした。

こんな素敵な4年間を過ごせたのも日頃から多大なる支援と応援をしてくださっているLBの皆様、どんな時でも練習に付き添ってくれた小松コーチ、そして一度たりとも自分の活動を否定することなく応援してくれた家族のおかげです。今まで随分とわがままを言って、貴重な経験をさせていただきました。本当に感謝してもしきれません。ヨット部で過ごした4年間は私の宝物です。

思えば4年前、新歓がとうに終わった6月初旬、最後の最後まで入部するかを悩んで最終的に入る決断を下した自分には拍手を送りたいです。決して生ぬるいものではなかったけれど、これ以上濃い4年間は他では過ごせなかったと思います。

なんだか言いたいことが全然言えてない気もしますが、そもそもこの4年間をたった一回のブログで振り返るというのは無理な話なのでここら辺で失礼します。


楽しかったなあ。


もう一度大学生活をやり直せるとしても自分はまたヨット部に入るでしょう。


4年間、ありがとうございました。

前副将、470リーダー

古橋恒太


初陣

2021年12月01日 19時15分32秒 | 通常練習

お世話になっております。

一年スナイプクルーの大野一帆と申します。

7月に新入生ブログを書いたのですが、あっという間に12月になってしまいました。練習報告をさせていただく前に、師走ということで一年の総まとめという意味も含めて、この場を借りて日頃の感謝を皆様にお伝えさせていただきます。

まず引退された先輩方、一年足らずですが大変お世話になりました。とても楽しくヨットと向き合わせていただきました。本当にありがとうございます。

そして小松コーチ、LBの皆様、大学関係者の皆様いつもいろいろな形でご支援いただき誠にありがとうございます。ひしひしと皆様のご厚意を実感しております。これからもお力添えの程よろしくお願いいたします。

保護者の皆様もいつも暖かく見守ってくださり本当にありがとうございます。

近隣住民の方もいつもご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、暖かく接してくださりありがとうございます。

先輩方には多くのご迷惑をおかけして大変申し訳ありませんが、厳しく優しく指導してくださり本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

同期もいつもありがとう。これからもよろしくね。

入部してから日を数える毎に、ヨット部に関わる皆様のご支援、ご厚意を強く感じるようになり、皆様には本当に感謝しております。ありがとうございます。

 さて練習報告をさせていただきます。まず先週(11/27-28)は、28日に永田様がいらっしゃいました。技術的な指導は勿論、部活としての基本姿勢でもある声出し、集合意識、曳航準備の甘さを指導してくださり、自分も部活にまだ甘さを捨てきれていないことを痛感しました。反省しております。

また練習では、動作練習と実践を想定した練習を行っており、日々上達していくのを感じとても楽しいです。再来週には、デビュー戦となる八景レースが控えており、自分もレース艇で出場する予定です。二位以上になるというチームの目標を必ずや達成し、優勝も狙う気心でレースに臨みたいと思います。そのためにこれからの練習にますます気合を入れて頑張りたいと思います。

個人的な話ですが、最近動作練習でを行う中で、上手なクルーになるには動作は勿論、視野の広さ、自分の船の動きや他艇を把握する鳥瞰的な視点が重要であると思いました。練習では常にこれを意識して頑張りたいと思います。

これからもご支援、応援の程よろしくお願いします。

大野一帆


「Big love」

2021年12月01日 17時41分13秒 | j24全日本

皆様、こんにちは。
クルーザー班マネージャー3年の青木香穂です。 

先日、J24全日本選手権大会が行われました。後輩たちに引き続き、マネージャーという皆とは少し違う視点からこの大会についての感想をお話しようと思います。 

この大会で一番強く感じたのは、仰秀ってとっても愛されているなということです。 

というのも、沢山の方々が仰秀を見守っていて応援してくださっていることを直に感じたからです。 

私は今回、大会の運営に携わらせて頂きました。普段、J24関東フリートのフリートレースの運営に携わっていましたが、全日本選手権に運営という形で携わるのは初めてでした。そのため、初めてお会いする方が結構いらっしゃったのですが、皆様に仰秀のマネージャーですって自己紹介すると「最近の仰秀がんばってるね~」や「仰秀のこと注目してるよ」だったりと気にかけてくださっていることを感じました。 

特に愛を感じたのは第1レースで1位フィニッシュしたときです。社会人チームの方々が真っ先に「仰秀おめでとう」と声かけてくださっていました。 

この他にも節々で皆様からの仰秀への愛を感じ、何度も泣きそうになりました。こんな風に仰秀がとっても愛されているのは歴代の先輩方の賜物であり、そして今の私たちが頑張っているということが皆様に伝わっているからだと感じました。皆様いつも仰秀のことを見守っていてくださりありがとうございます。 

私はこんなにも愛されているチームの一員になれてとても幸せです。皆の役にたてるようこれからもサポート頑張ります。 

今大会、運営艇でたくさんのことをご教授してくださった畠山さんと工藤さんをはじめ、大勢の方々に運営について教えて頂きました。関わってくださった皆様、ありがとうございました。これからも宜しくお願いします!! 

最後になりましたが、中野さん落合さん今まで本当にありがとうございました。お二人は私たちの要望をたくさん受け入れてくださいました。こうやって私たちマネージャーが大会の運営に携われているのも、学年や立場関係なく楽しくのびのびと部活が出来ているのも、お二人のお陰です。誰もが何でも言うことが出来る環境だったからこそ最強の仰秀になったんだと思います。 

これからは最上級生となります。先輩方が築き上げてきた良い仰秀感を引き継ぎつつ、更に進化していけたらと思います。 

青木香穂