自動車道はどこも渋滞だそうです。重体です。(読売のネットから)
妹の家族6人が兵庫へ帰り、娘の連れ合いがやってきました。あすは、娘たちが九州へ帰り、作業所で働いている知人が泊まりにやってきます。
部屋は相変わらず広がったままです。
以前、広電の労組の取り組みについて書きましたが、広島市の広報紙で秋葉市長が「誇りだ」と紹介しています。
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今日はメーデー。労働者の権利を守る運動から始まり、今ではより広範な活動を行う日になりました。今回は、この日に因(ちな)んで私たちの「権利」をどう守るのかについて考えたいと思います。
私の尊敬するリンカーン大統領は、第一次の大統領就任演説中「もし多数派がその数の力のみによって、憲法に明記されている権利を少数派から奪うようなことがあれば、革命が正当化される」と述べています。
また、権利が剥奪(はくだつ)されて行く過程についても鋭い指摘をしています。最初は「全ての人が平等である」との原則で生まれたアメリカが、「黒人を除いて全ての人が平等」と変わり、その先には「黒人、外国人、カトリック教徒を除いて全ての人が平等」だといった形で堕落する傾向です。
後に、リンカーンと同じ趣旨の言葉をドイツの神学者ニーメラーが、ナチスの歴史をなぞって残しています。
「(ナチスは)最初、共産主義者を標的にした。私は共産主義者ではなかったから、何もしなかった。次に彼らはユダヤ人を標的にした。私はユダヤ人ではなかったから何もしなかった。次に彼らは労働組合を標的にした。私は労働組合員ではなかったから何もしなかった。次に彼らはカトリック教徒を標的にした。私はプロテスタントだったから何もしなかった。最後に彼らは私を標的にした。そのとき、私と共に立ち上がる人は誰も残されていなかった」
ジョージ・バーナード・ショーは、これを「私たちの同胞に対する最大の罪は、彼らを憎むことではなく、彼らに無関心であることだ」と述べています。
ちょっと大袈裟(おおげさ)な前書きになりましたが、それは最近、「広電」として親しまれている広島電鉄株式会社の経営者と労働組合による素晴らしい成果の意味を際立たせたかったからです。
昨年から全国的に話題になっている非正規労働者と正規労働者の間には、給与や労働条件等多くの違いがあります。だからこそ例えば「雇い止め」が起きたのですが、広電の労使は、お互いに痛みを分け合うことで、非正規社員を正規社員として雇うという画期的な合意に達しました。
簡単にまとめると、組合は、一部正規社員の給与水準の引き下げに合意し、会社は、より多くの正規社員を雇用することによって生じる経営上のリスクを負うことにしたのです。
厳しい経済環境の下、失業の危機にさらされるかも知れない同僚、社員に対して「無関心」でいることを拒否し、成熟した企業としてまた組合として現実的かつ未来のモデルたり得る「広電方式」を生み出してくれたことを私は心から誇りに思っています。
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