薬物依存からの脱出―治療共同体デイトップは挑戦する ウィリアム・B. オブライアン,エリス ヘニカン 日本評論社 このアイテムの詳細を見る |
古本屋さんから取り寄せて読みました。
日本でもきちんとした治療共同体や、治療プログラムが本当に必要だと思います。当事者団体任せだけではよくはなっていかないでしょう。
第20章 薬物から子どもたちを守るために
治療回復・法的強制力・予防の三面作戦
の中、予防の項にはこう書いてある。
予防はみんなが努力すべき目標である。ドラッグを使わない生活の利点を納得させる方が、使ったあとで治療するよりはずっと楽だ。しかし、国の予防対策にはあまり希望が持てない。あまりにも単純で、効き目がない「ノーと言おう」運動などはその例である。やっと国はそのことに気づき、小学生向けの早期予防活動から成人の依存者向けの宣伝まで、広範囲の活動を検討し始めた。
しかし、予防対策がほんとうに実を結ぶのは、薬物使用にかわる生きがいがあることを、依存症者が納得できた時である。だが残念ながら、キチンと生活する方法も教えてもらえない家庭で育った子どもたちは理想を描く余裕などなく、社会で挫折してまたドラッグに逃げ込んでしまう。
依存者はもちろん、家族もまた社会を離れては暮らしていけない。社会のシステムをどう作り変えていくのかということと、薬物依存の問題も大きくつながっていると私は思う。
今日のニュースから
作曲家の男が、自宅に覚せい剤を隠し持っていたとして逮捕されました。「3年ほど前から使っていた」と供述しています。
○○大学准教授で作曲家の***容疑者(42)は21日、東京・調布市内の自宅で、覚せい剤2.4グラムを隠し持っていた疑いが持たれています。警視庁によると、別の覚せい剤事件で逮捕された26歳の女が、「夏田容疑者から譲り受けた」と供述したことから発覚しました。***容疑者は、「やめようと思ったが、やめられなかった」と容疑を認めています。
つけ麺の壱屋、一度来てやってください。火曜が定休日です。
壱屋の隣には好み焼き・チェリーさんがあります。
あけぼのとおりは東区役所のある通りです。