きのうは 安芸区民文化センターで 広島県精神科病院協会コメディカル部会の主催で湯浅誠さんの講演会があったので参加してきました。
テーマは 生活保護問題を入り口に日本社会を考える
今、生活支援戦略7ヵ年計画が進められていますが、この範囲だけでは生活保護問題はわからない
もっと長いスパンで 広い視点で 観ていこう…
今、生活保護受給者が200万人を大きく突破したこと、が 問題のようにいわれている。
戦後ずっと 最低賃金が生活保護基準を上回ったことはないのに、いま、そのことが問題のようになっている。
では、いつごろから 問題だといわれるようになったのか それは2007年から。2007年に「生活保護との整合性に配慮する」との言葉が入った。従前は最低賃金はいわゆる「家計補助労働」である妻や学生アルバイトの賃金であった。
でも、生活保護を受けている人の割合は諸外国に比べて非常に少ない。また、障害者と言われる人々の割合も先進諸国の割合に半分以下。日本は障害者の生まれる率が低いんだろうか?そうではないだろう。
1979年に 自民党が 日本型福祉社会 と言い出した。
日本の貧困の特徴は 働いている人たちの割合がとても高いこと。働いても貧困から抜け出せない。
住宅と教育の問題を見ても
私たちが考えるべきことは お金を何に使っていくかということ。 「生活保護」だけを観ていては問題が見えてこない。
みんな 生きたい と 願っている。
長いスパン、広いスパンで見、私たちのスキルを磨きながら 支援者をどう広げていくかに 私たちの生活の未来がかかっている。私たち自身の取り組みと未来はつながっている…
終わって出るとちょうど湯浅さんがエレベーターに乗られるところだったので 著書にサインまでしていただいて…
ヒーローを待っていても世界は変わらない | |
湯浅 誠 | |
朝日新聞出版 |