こんな記事も載っとりました。
龍谷大学の浜井先生が書きはった『2円で刑務所、5億で執行猶予』という本もありますけど、今の日本、貧しい人・孤立しとる人ほど刑務所へ送らるやすうなっとります。
もちろんええことやないけど、スーパーでおむすびを一つとったとします。
家があって、家族があれば まずは帰してもらえます。
迎えに来る人がいないと 警察に拘留されます。
ここからまず道が分かれます…。
そして起訴され、形式通りの裁判があり、再犯とかであれば 自動的に刑務所へ送られるシステムができとるように思います。
なんで人のもんとったらアカンのんかがわかるような教育システム、100円のむすびをトランでも暮らせるような社会のシステムが大切なんやと思います。
今朝の新聞に 高校生が塾に払う奨学金は生活保護費の減額対象とはしない…との厚生労働省の方針が載っとりました。
僕が生活保護のワーカーをやっていた15年間で一人だけ大学入学を目指す少年がいました。
母子家庭で、お母ちゃんは病気気味、ひとり働いているお姉ちゃんがいました。
入学金はどうするんか?、授業料は? 生活費は?
何よりもその前に、大学に入れば生活保護の世帯からは外れてしまいます。借家の家賃も保護費からの支給は減ります。医療費はもちろん、健康保険料も払わんといけません。
お姉ちゃんも毎月なんぼかは援助しようと言ってくれましたが、保険の扶養家族には「実績がない」からと加入を認めてはもらえませんでした。
退職してから随分年月が経つのでこの青年がその後どうしたかは全く知りません。ちゃんと卒業できて正規社員として働いておればいいなと思います。
僕は生活保護を受けとる家庭の少年こそ、大学進学などの夢が叶えられるよう社会の大きな支援制度が必要やと思います。