降って来るもの

写真と散文とぽえむ

十人目の

2017-07-07 04:47:28 | 

          十人目の

 

僕のイノチの欠片が

 星雲のように

一つの集合体に成って

もう一つの

イノチの生誕を予感させる

 

一緒にイノチを繋いできた

幾通りものボク達から

本体の僕へ信号が届く

 十個目の新しいbokuが・・と

十人目の物語を完稿できるかも知れぬと

 

十七歳で手にしたもう一人のボクから

僕で在り続けようとする旅は

毎年のようにや、三年に一度や

三十年ぶりの再会を繰り込んで再生し

 今、また

十人目の僕に出合おうとしている

 

どの僕も其処に居なければ

此のbokuも居ないのだ

 それ故、ボクは多分

多重人格者であろうと自認し

 自覚しながら生きている次第だ

-其々の詩集に、それぞれの誕生日に

一篇のsonnetに、一行のphraseに

行間のそれぞれの隙間に

思惑違いの、人格違いの、百面相の

僕が息詰めて潜んでいる-

*07/07 04:47:04 万甫

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