XLⅢ「淡々と」
潤滑油が膝の周囲にゆき渡るまで
-想いが心を穏やかに潤すまで
ゆっくりと動くのがいいのだ
-柔らかに思索するのがいい
速足で行かないと身に付かないと
助言をくれる人もいるけど
体現するのは自分だから
掛け替えのない己の心と身体だから
軋んだり痛んだり歪んだり挫いたりしそうに為ったら
静かに佇んで
暫く成り行きを見守るのがいいのだ
歩くのも書くのも
その時に必要な分だけ
淡々と熟してゆけばいいのだ
*
「三界に亘って」
書き物がどんどん積み上がって
もしかしたら
ちょっとした小山になるかも知れないけれど
その懐も、稜線も、麓だって、頂だって
僕のイノチの大方が沈殿し、堆積して
今もそれが鍾乳石のように成長を続けているので
僕はその山の何処に、何時どんな風に
ココロやカラダの塒を求めても
永遠に変わらず温かいのだ
僕が注いできた心血で
僕の山は
僕のイノチと同じように生き
三界に亘って呼吸している
*
「あらゆるMessiahに」
何かの階(きざはし)に足をかけた感触が
僕の何処かで察知できれば
僕は何時でも
其処から無を辿ってゆく旅人になれる
そうして
其処から何某かの有を紡ぎ出すのだ
勤勉な織工のように
そうして
それは又それ以上ない
トキの間に間でもある
そうして
そのように巡り会える
触感と感性を授けられたことを
有りとあるMessiahに感謝したいと・・
*12/19 15:00 万甫