ⅩⅩⅨ「問題なのは」
順風の時は
尖ることなど如何程もない
満帆の時は
ココロに掛かる彼是など
簡単に霧消する
凪のそよ風に会えば
昨日を向いて大息を吹いて明日の推進力にする
さて、無風が訪れたら・・
必死で空気を漕いで渦巻きを創るのだ
問題なのは
昨日へ過去へ亡羊へと
更にその先の闇へ無へと
後退りさせようとする逆風に晒された場合だ
強弱方向寒暖長短大小と
様様に姿や形を変えて襲ってくるが
その暴虐に抗うしかない
何を武器に立ち向かう?
何を力量にして挑む?
何を振り絞って闘う?
僕らは天与のイノチを丸ごと捧げて
荒ぶ雑多の中で自問しながら立ち続けるのだ
どうすれば
前進出来るのかを模索しながら
それを創造主は「人生」と名付けた
それゆえ
その答えを見つけるに一生かかる人も居る
*11/08 14:26 万甫