降って来るもの

写真と散文とぽえむ

ひとつの哀惜を

2018-05-14 22:33:34 | 詩15

                       ひとつの哀惜を

 

固執するものに出合う頻度が

間遠くなり

固執するものごとの濃度が

見る影もなく薄まって

僕は日に日に

”こだわり”を捨ててゆく

 

-僕ではない僕に近づいているのだ

或いは若しかしたら

-僕を喪失してゆくのか・・

 

精神を真っ直ぐに起ち上がらせていた

一本の支柱を見失うけれど

それでも

生きている今を支える

幾本かは健在で

それが

辛うじて僕を僕だと認識させる

 

僕は唯その実感で

ひとつの哀惜を胸に宿しただけなのか・・

 

横溢するイノチの時代には

捨てたものの何倍も拾った

哀しみや淋しさは

未来への活力となって還元された

 

今はただ

茜の色相を愛でて佇む

僕はただ

その美しさを文字化する語り部になり

胸を過る風景と

視線を横切る風景と

心に寄せる漣と音と・・

 

-嗚呼、世界は

-別の鼓動を打って、存在する

05/14 22:53 万甫

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恒久の無を亘る

2018-05-14 05:32:07 | 詩15

                         恒久の無を亘る

 

問いかける術や方法を

数多く手に入れること

 瑣末なることを

 発信できる強かさを持つこと

自身が認定する

さまざまな自分だけの能力に

気付き、育てること

 気が重ならない他人の

 色合いの違う別世界を

 受け入れる度量を拡げること

他人を思い遣るに相応しい

幾千もの情感の触手を

研磨し、独立させておくこと

 生きることに疲れてなどいられない程に

 生きる為の天与のscheduleは

 満載であることの認識

生と死の輝きは

その間の恒久の無を亘る過程に

それぞれの色と光で齎される

05/14 05:46 万甫

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