約定された始終の
毎日同じように見えて
ほんの僅かの同じも無いのだ
過ぎてしまった時間の堆積分が
昨日との相違を如実に物語る
天邪鬼は変わらないと
全肯定するけれど
気付かぬ振りをしているだけ
約定された始終の有る身は
否応なく
TOKIの針に刻まれてゆく
よりよい現実に住まいたければ
この不可視の
イノチの時計の音を
胸の奥深くに
錘のように置かねばならぬ
そうして
その碇を巻き上げて進む
不退転の今日を
探しあぐねねばならぬ
例え前後左右に
果てない虚空が広がっているとしても
求め続ければ
きっと
菩薩の智慧は降って来る
NINGENは虚無僧のようなものだ
深編笠の隙間から
見える微かな虚空を漂泊し
ただ果てるまで歩く
歩かされるのではなく
慈悲へと辿り着くロードを模索して
己の覚悟のままに歩くのだ
05/26 21:00:21 万甫