挽歌.Ⅱ-師よ!!-
此の茫洋とした喪失感は
止め処なく広がる
此の空洞は
瞬く間に
僕の感情の塒を席巻してしまう程に
音も無く浸潤する
此の虚しさは
師よ
ほんとうに師はもう居ないのだと
果て無い此の
寂寥の度合いが教える
僕は纏まりそうにない挽歌を
纏めたくない哀歌を
胸を掠める
無情の無念を
ココロから嘔吐される侘しさを
ただ連綿と
文字化してゆくしかない
師への追悼のUtaを
きっと多分
何日もに亘って僕は書く
涸れない惜別の想いを
書き尽くせる訳もないけれど
書くことで受け止める術も有るかと
師との別離を
胸の何処かで清算するために
師は居なくなったのだ
僕が師と仰いだ三人の先達は
その役目に終止符を打たれ
其其に黄泉に向かわれた
自立せよ!!と宣言されて・・
僕は又
人生の儚さと
それ故の
縁の存在の燦燦を知る
出会えたことの
悲しみを哀しみ
別れることの
切なさの有り様を知る
師はもう居ないけれど
師が僕にペンを持たせる
師は傍に居ないけれど
書くことで
僕と師は永遠に結ばれる
師の姿は見えないけれど
僕の中で
師は丸ごと息衝くのだ
師は亡くなられた
僕の声はもう届かない
僕のUtaはもう聴いて貰えない
僕のsiを
何より楽しみに読んでくれたヒトの
大いなる不存在
突き刺さる現実
受け止められない重さ
何時か
胸で、心で、想いの中で
自由に語り合える
新しいtokiが来るだろうか?
今はまだ
何もかもが
白紙だ・・
05/08 06:15:06 万甫