降って来るもの

写真と散文とぽえむ

万言鏡Ⅲ-鶴嘴-

2021-02-14 14:06:59 | 詩19

     万言鏡Ⅲ-鶴嘴-

 

字源や辞林や辞海の隅々まで分け入って

新たなる字面に出合いたい

umiやmoriや知層に眠る

まだ見知らぬ字児に巡り合いたい

未開の字場に

僕は僕の鶴嘴を揮って

詞の鉱床を掘り当て

紅潮しながら産出の汗を掻くのだ

その一滴ごとの発汗が

未知なる見識を自立させる

 

 

     万言鏡Ⅳ-テロップのように-

 

スムーズに成立するときには

何時でも一気呵成に進展する

一行目を書いている間に

 telopの様に

二行目が表示される

それが余りに早過ぎて

 ときおり

見逃したり,尻尾だけ掴まえたり

前後の行が混合する不都合も起こる

 あるいは

行の途中で捜索に出掛けたり

最悪の場合は

今書いている一節が

朧気に霞んでしまうことも間々有る

 言葉たちは

僕の感性に触れたくて,我先にと騒ぎ

二つしか耳孔のない僕は

偶に,途方に暮れたりもする

 

詩の形式は,事程左様に面白くて

頭内を言葉が流れている間は

 僕は当然

その虜になったまま明け暮れる・・

 

 

予報通り、春!三月!の暖かい気温の日曜日に成りました。心が心地よく乾いてfukafukaに

蒼が濃くて・・、その濃い色合いの分だけ温い

             02/14 2:47pm まんぼ

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春の歓び~光の刻~

2021-02-14 07:52:37 | 

  ~~~ヾ(^∇^)おはよー♪

 昨日の気15℃も、今日の予想気温も、もはや”到来!!Spring"の様相。週半ばには再び”三寒”に戻るとのことですが、刻まれてゆく季節の歩みは、時間と同じように後戻りはしないでしょう。そう思うだけでも、少し明るい気分に浸れますよね

02/14 06:28

 さて”春Series⑤”はヒカリをテーマに。日に日に強く暖かくなってゆくのが分かる風情を。

障子越し

カーテンを

ゼラニュームの柔らな色彩を

スミレにも光のヴェールを・・

好い休日を

     

                  02/14 07:52 まんぼ

 

 

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万言鏡Ⅰ-鳳仙花-

2021-02-14 05:06:51 | 詩19

     万言鏡Ⅰ-鳳仙花-

 

或る日,或る時,ある瞬間に

それは,出合うのだ

 流星の,稀のように

 僕の空に降って来る

 ひと塊の黙示録

それは,頭蓋のcosmosで

突然に弾ける鳳仙花

 

 

     万言鏡Ⅱ-有耶無耶-

 

頭蓋骨の彼方此方から受信アンテナを伸ばして

 そう,まるで針鼠のように

その”とき”を待つ

電波は遣って来るのか如何か?

いつ来るのか?

何の確信もnothingだけれど

 それが,もう一対の

僕の姿勢のように・・

 

夢幻の中空に角を出す

 そう,まるで蝸牛のように

その”とき”を待つ

その触手が何に触るのか?

何が手掛かりに成るのか?

何の確信もzero gravityだけれど

 本然の僕が

ふと,居た堪れなくなって

時間の暗黒で溺れそうになると・・

 

有りっ丈の手を拡げて

 そう,観音様の千手のように

その”とき”を待つ

切っ掛けを模索するのだ

慈悲が言伝されるのか?

何かの天啓に恵まれるのか?

 全ては,有耶無耶の渦中だけれど・・

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