万言鏡Ⅲ-鶴嘴-
字源や辞林や辞海の隅々まで分け入って
新たなる字面に出合いたい
umiやmoriや知層に眠る
まだ見知らぬ字児に巡り合いたい
未開の字場に
僕は僕の鶴嘴を揮って
詞の鉱床を掘り当て
紅潮しながら産出の汗を掻くのだ
その一滴ごとの発汗が
未知なる見識を自立させる
万言鏡Ⅳ-テロップのように-
スムーズに成立するときには
何時でも一気呵成に進展する
一行目を書いている間に
telopの様に
二行目が表示される
それが余りに早過ぎて
ときおり
見逃したり,尻尾だけ掴まえたり
前後の行が混合する不都合も起こる
あるいは
行の途中で捜索に出掛けたり
最悪の場合は
今書いている一節が
朧気に霞んでしまうことも間々有る
言葉たちは
僕の感性に触れたくて,我先にと騒ぎ
二つしか耳孔のない僕は
偶に,途方に暮れたりもする
詩の形式は,事程左様に面白くて
頭内を言葉が流れている間は
僕は当然
その虜になったまま明け暮れる・・
予報通り、春!三月!の暖かい気温の日曜日に成りました。心が心地よく乾いてfukafukaに
蒼が濃くて・・、その濃い色合いの分だけ温い
02/14 2:47pm まんぼ