囲碁きちの独り言 Ⅱ

趣味の旅行、うたごえ、囲碁の事や日常の出来事を記録する。

サンゴの処遇

2014-11-20 20:37:29 | 囲碁きちのつぶやき
東京新聞の「本音のコラム」と言う欄で、文芸評論家の斎藤美奈子さんが、「サンゴの処遇」と言うタイトルで次のように書いていました。



16日の沖縄知事選挙で、普天間飛行場の名護市辺野古への移設に反対する翁長雄志候補が大勝した。しかし菅義偉官房長官は「選挙結果にかかわらず、計画を粛々と進める」と語った。毎度のことだ。為政者の都合のいい結果が出れば「民意が示された」といい、不都合なら「選挙結果にかかわらず」という。
小笠原沖その他での中国船のサンゴ密漁はゆゆしき問題だけれども、辺野古の海の埋め立てはその上をいく暴挙。11日には19の自然学実団体が連名で、移設計画の見直しと環境アセスメントの再実施を求める異例の要望書を国や県に提出した(と琉球新報や沖縄タイムスは伝える。全国紙はなぜ伝えない?)。200種以上の絶滅危惧種を含む5千種超の生物が生息する大浦湾一帯は、世界に誇るサンゴ礁。その保全は生物多様性条約締結国たる日本の責務だと要望書は訴える。
その件の半分は基地問題だが、半分は環境問題なのだ。沖縄の造礁サンゴと宝石サンゴはちがった種類で同列には語れぬものの、サンゴの密漁が×でサンゴ礁の破壊が〇なんてありえない。
現政権が自然破壊に無関心なのは原子力政策にも表れている。原発事故という究極の環境汚染を無視して、さらなる再稼働を目指す。彼らを支持するのは地球の破壊に手を貸すこと。沖縄の選択は、であればこそ重いのだ。


斎藤さんのコラムは、難しいことをやさしい言葉で、しかも問題の本質を的確にとらえているので、私はいつも読んでいます。現政権が、中国の宝石サンゴ密漁を非難するのは当然です。それと同じくらいに厳しい姿勢で、辺野古のサンゴ礁の保全を考えるべきです。
私は、斎藤さんの主張に大賛成です。
コメント
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