所沢には、「憲法9条を守ろう!」の一点で組織された「9条の会」がいくつもあります。その内のひとつ、私のすむ隣りの地域の「吾妻9条の会」主催の講演会があったので聞きに行きました。
今日の講師は、柳沢恭二さんでした。柳沢さんは、東大卒業後防衛庁に入った防衛官僚でした。2004年(平成16年)から2009年(平成21年)まで、第2次小泉・第3次小泉・福田・第1次安倍・麻生内閣の下で内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)を務めた人でした。
退官した後では、第2次安倍内閣に対しては批判的なスタンスです。
東京新聞に「安保国会ウオッチング」のコラムを書いています。安倍政権と自民党が進める「集団的自衛権行使法制」をめぐる動きに鋭い批判を浴びせています。そのため、安倍首相から「元官僚が安保法制を批判してゴチャゴチャ言っているのはけしからん」と批判されている人でもあります。
地元の公民館で行われた講演会は、地域のひとなど約80人が出席しました。
柳沢さんは、まず「安保法制は対米公約実現のため」と国会審議より前に訪米した安倍首相がアメリカ議会演説で公約したことを批判しました。新ガイドライン、安保法制で日米関係が質的に変化すること、自衛隊員の安全が守れなこと、安保法制が日本の安全の抑止力になっていないことなどを具体的に述べました。
防衛官僚だっただけに、「イラクへの人道支援が限界。それ以上のことをすれば自衛隊に犠牲者が出る」「ホルムズ海峡の地雷除去」「日本とアメリカ・中国との関係」など、法律論と違った視点から安倍政権の安保法制の危険性を語りました。
この安保法制を強行採決したら安倍政権の「終わりの始まり」になるとも述べました。
柳沢さんが防衛官僚だっただけに、自衛隊の位置づけや憲法改正問題では、私と意見が異なる部分があると思います。しかし、安倍政権がやっていることは立憲主義の否定であり、民主主義の抹殺であるとの意見は同じです。最後に決めるのは、結局は私たち「主権者である」とも述べました。
「9条の会」などの人たちだけでなく、もっと幅広い人々に安倍政権の危険性を話し、暴走政治をストップさせよう! と呼びかけました。
柳沢さんは、『検証 官邸のイラク戦争 元防衛官僚による批判と自省』(2013年、岩波書店)、『積極的平和主義」の罠』(2014年、岩波書店)、『自分で考える集団的自衛権 ――若者と国家』(2014年、青灯社、『亡国の集団的自衛権』集英社新書、2015 などを執筆しているそうです。
とても良い勉強をさせてもらいました、
今日の講師は、柳沢恭二さんでした。柳沢さんは、東大卒業後防衛庁に入った防衛官僚でした。2004年(平成16年)から2009年(平成21年)まで、第2次小泉・第3次小泉・福田・第1次安倍・麻生内閣の下で内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)を務めた人でした。
退官した後では、第2次安倍内閣に対しては批判的なスタンスです。
東京新聞に「安保国会ウオッチング」のコラムを書いています。安倍政権と自民党が進める「集団的自衛権行使法制」をめぐる動きに鋭い批判を浴びせています。そのため、安倍首相から「元官僚が安保法制を批判してゴチャゴチャ言っているのはけしからん」と批判されている人でもあります。
地元の公民館で行われた講演会は、地域のひとなど約80人が出席しました。
柳沢さんは、まず「安保法制は対米公約実現のため」と国会審議より前に訪米した安倍首相がアメリカ議会演説で公約したことを批判しました。新ガイドライン、安保法制で日米関係が質的に変化すること、自衛隊員の安全が守れなこと、安保法制が日本の安全の抑止力になっていないことなどを具体的に述べました。
防衛官僚だっただけに、「イラクへの人道支援が限界。それ以上のことをすれば自衛隊に犠牲者が出る」「ホルムズ海峡の地雷除去」「日本とアメリカ・中国との関係」など、法律論と違った視点から安倍政権の安保法制の危険性を語りました。
この安保法制を強行採決したら安倍政権の「終わりの始まり」になるとも述べました。
柳沢さんが防衛官僚だっただけに、自衛隊の位置づけや憲法改正問題では、私と意見が異なる部分があると思います。しかし、安倍政権がやっていることは立憲主義の否定であり、民主主義の抹殺であるとの意見は同じです。最後に決めるのは、結局は私たち「主権者である」とも述べました。
「9条の会」などの人たちだけでなく、もっと幅広い人々に安倍政権の危険性を話し、暴走政治をストップさせよう! と呼びかけました。
柳沢さんは、『検証 官邸のイラク戦争 元防衛官僚による批判と自省』(2013年、岩波書店)、『積極的平和主義」の罠』(2014年、岩波書店)、『自分で考える集団的自衛権 ――若者と国家』(2014年、青灯社、『亡国の集団的自衛権』集英社新書、2015 などを執筆しているそうです。
とても良い勉強をさせてもらいました、