関西電力は、高浜原発4号機を再稼働させました。22日には送電を始めるそうです。福島原発事故から何も学ぼうとせず、政府、電力会社、経済界、司法までも巻き込んだ「原子力村」 のお墨付きを得ての再稼働です。そこには、「安全よりも儲けが第一」「将来のことより今利益が上がればよい」という、電力会社ファースト の原理しか働いていません。
こんな原子力村のやり方に私は我慢ができません。そこで、東京電力との契約をやめることにしました。電力自由化で、原発事故に無反省な東京電力をやめようと思ってはいました。でも、その代替えをどこにしようかと迷っていました。原発再稼働が続く中、先ずは「東電だけは止めよう」との思いから、今日、契約先を替えました。
たまたま、都市ガスを使っているのでそちらに切り替えました。それが「さよなら原発」につながるか否か はよくわかりませんが、無反省な東京電力にはオサバラしようと思いました。
「トイレなきマンション」と言われる我が国の原発政策、それを考えただけでもエネルギー政策は変える必要があると思います。原発の廃棄物をどうするか しんぶん赤旗 の一昨日のコラムを転載しますのでぜひ読んでみてください。そして原発のごみをどうするか考えてみてください。私は、原発をやめる以外にないと考えます。
きょうの潮流
原発から出る使用済み核燃料や、再処理の際に発生する高レベル放射性廃棄物、いわゆる「核のゴミ」。その扱いは「トイレなきマンション」といわれる難問です。先日、政府などが主催する説明会がありました
▼高レベル放射性廃棄物はガラスと混ぜて固化します。10万年程度の隔離が必要で、政府は地下300メートルより深い地層に埋める地層処分を採用しています。すでに使用済み核燃料は各地の原発敷地内などに約1万8000トンにも。ガラスと混ぜた固化体にすれば約2万5000本に相当します
▼説明会では会場の参加者と政府の担当者との間で、こんな質疑応答が。高レベル放射性廃棄物の処分量を決めて事業を始めるべきであり、「どれだけ増えてもいいというのでは信用ない」と参加者。政府の担当者は、広い地下空間を確保することは可能だといい、次のように答えました
▼「原発の将来の利用のあり方とは関係しない」。それが決まらないと処分地選定を議論できないのなら、「現世代として将来世代に対する責任を果たせない」と
▼原発政策と切り離し、「現世代の責任」を云々(うんぬん)するのはまやかしでしかありません。関西電力が今週にも高浜原発4号機を再稼働させるといいます。100万キロワットの原発を1年間動かせば、核のゴミはガラス固化体で30本近く発生するのです
▼現世代の責任というなら、なにより福島原発事故の教訓をくみつくし、生かすことです。再稼働に反対する国民多数の声に耳を傾けてこそ、それが果たせるのでは。