2011年3月11日の東電福島原発事故は福島県民などに未曽有の被害をもたらしました。にも拘わらず東電が誰も刑事責任が問われないのはおかしいと、2012年に約15000人が刑事告訴をしました。
検察庁は裁判を開かない決定をしましたが、一般市民の検察審査会がこの決定を覆し、裁判を行うことになりました。
その第1回の公判が6月30日に開かれました。
刑事裁判開始までの経過と初公判の様子を報告する甫守弁護士です。
東電の元幹部は無罪を主張しました。
あれだけの事故を起こし、今もって多くの被害者が苦しんでいる原発事故に東電の誰もが責任がないと言う理不尽な主張です。こんな東電の姿勢を問いただすには、長い時間と苦しい運動が続くと甫守弁護士は裁判の見通しも含め、詳しく語りました。
福島原発事故告訴団団長の武藤類子さんが現在までの福島の状況を報告しました。
あいも変わらない東電の事故隠しの体質を具体的な事例で説明しました。
事故発生後は放射能汚染水を海に流したい東電に対して、原子力規制委員会がそれをサポートするような発言までしました。
武藤さんは、原発を建設したゼネコンが事故発生後は、放射能汚染を除去する箱物などを作るのに、何百億と言う仕事を請け負っている不条理も具体的に話していました。
甫守弁護士と武藤告訴団長の話を聞いていて、改めて、国、東電、それを取り巻くゼネコン、名ばかりの原子力規制委員会など、いわゆる原子力村の無責任体質に改めて怒りが湧いてきました。
何も出来ない私ですが、「原発裁判を支える会・所沢」の一員として「さよなら原発」の運動をこれからも続けて行こうと思いました。