今朝は、北海道の地震報道にびっくりして起こされました。
台風21号で我が家も家中、ガタガタ揺れたので、その報告がてら特養ホームに入所している98歳の母親に会いに行きました。
母親は、北海道の地震のこともテレビでよく知っていました。
開口一番、「大きな災害ばかり続いて困ったものだ」と言いました。
「関西は空港が水浸しで大変なようだ」「空港に沢山のひとが泊まったようだ」と言い、「今度は北海道で地震だって?」と言いました。
あまりの酷さに驚いたようでした。
私が「ここはどうだった」と聞くと、「昨日の夜はよく眠れた。雨風の音も聞こえず、何事もなかった」「地震は朝、テレビで初めて知った」と言っていました。
特養ホームは建物もしっかりしているし、我が家にいるより余程安全です。母親もそのことがよくわかっているようでした。
そして、つくづく母親が言った言葉です。
「こんな状態では、オリンピックどころではないだろう」と。
いつも、孫やひ孫に「あと2年でオリンピック。おばちゃんオリンピックまではがんばろうね」などと言われ、本人もその気になっているようでした。オリンピックの時は、母親は100歳です。
その母親が「オリンピックどころではないだろう」と言うのですから、驚きました。それ程に、いま災害が次々に発生し、その復旧が遅々として進んでいないことを母親は知っているのです。
「オリンピックどころではない」これはごく普通の国民の感情でしょう。
自分たちの悪政の眼をそらすように、オリンピックに血眼になっている為政者に、98歳の高齢者が「オリンピックのお金を災害復旧に使っては?」と言わせる政治はやはりおかしいと思います。