今日の東京新聞を読んでいて驚きました。
正則学園高校では、本来は、午前8時出勤の教員が理事長に挨拶するため6時半頃から出勤しているそうです。学校側は「強制ではない」と言っているようですが、教員は長年行われていて早朝挨拶をしないと罵倒されたり、クラス担任を外されたりしているとのことから、「早朝挨拶をやめろ」と教員ユニオンがストライキをしたそうです。
余程、ワンマンな理事長なのでしょう。理事長が学校に到着すると、校長が「理事長先生が到着しました」と大声で教員に周知し、その後、理事長室前に教員が長い列を作って並び、順番に理事長に挨拶をするそうです。私は「今時に・・・」と思いますが現実に行われているから驚きです。
権力をもっ理事長は、力で教師集団を押さえようとする。それにおもねて校長以下が忖度してとんでもない慣習を温存する。今の政治の世界にも通じつ情けない姿です。
因みに、正則学園高校の建学精神です。
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本校は創立以来、常に師弟一体となって礼儀正しく正義を愛し、人道を重んじ、明朗誠実で情操豊かな人間像を目標として切磋琢磨し、学園をひとつの家と思い互いに陰日向なくむつみ親しみ勇気のある誠実な人生の育成を目的とする。
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「学園をひとつの家」と考えているそうですが、だとすると昔の「家父長的な家」なのでしょうか?これでは情操豊かな生徒は育たないような気がします。「理事長への早朝挨拶はやめろ」と声を上げた教師集団は立派だと思います。
なお、「正則」と名の付く高校がふたつあることを知りました。ネットでは以下の記事がありました。
正則学園高等学校(せいそくがくえんこうとうがっこう)は、東京都千代田区神田錦町三丁目にある私立男子高等学校である。学校法人正則学園が、運営している。東京都港区芝公園にある正則高等学校とは名称が似ているが、一切関係がないそうです。