ステイホーム・・・書斎の書棚の整理をしました。
奥の方から、ドラッカー博士のコーナーを発見。
たぶん20冊以上はあると思います。
トム・ピータースとともに、著者別ではトップ3に入るドラッカー博士の蔵書。
「マネジメントの父」「マネジメントの発明者」と呼ばれるドラッカー博士。
若き日、診断士の先輩から言われたことがあります。
「迷ったら、困ったら、ドラッカーを読め。すべて書いてあるから」
それ以来、ドラッカーを読み続けています。
ドラッカーの遺言 The Last Words
ピーター・F・ドラッカー 窪田恭子訳 講談社刊 1500円+税
同書は、講談社BIZ取材班が、2005年7月28日にカリフォルニアでドラッカー博士にインタビューされた内容をまとめたもの。
同年の11月11日にドラッカー博士は逝去されます。
享年96歳。
タイトルの「遺言」「The Last Words」は、ここから来ています。
目次
第1章 世界はどこへ向かっているのか
第2章 日本の今
第3章 仕事に起こった変化
第4章 日本が進むべき道
第5章 経営とは?リーダーとは?
第6章 個人へのメッセージ
その一部を紹介させていただきます。
「新しい秩序へと向かう混迷した世界の中で、重要な役割を担う2つの国がある。それは、英国、日本である。」
「日本の危機の嘘・・・日本が直面しているのは危機ではなく、時代の変わり目=移行期にあるということ。」
「日本は、時代が変わったことを認め、その変化に対応していくために意識改革に取り組むべきである。」
「変化を拒絶してはいけない。」
「知識を生産的にすることが、競争を可能にするただ一つの方策である。」
「知識労働者は、絶えずスキルアップを追求すること。」
「定年70歳時代・・・日本の定年は74歳まで上がると私は予測する。」
「情報経済が主軸となる新時代の世界経済のもとで、最も苦労するのが日本である。つねにイノベートを追求し、新しい価値を生み出すことでしか、日本が生き残る道はない。」
「立ちはだかる相手は、インドと中国。」
「問題重視型の思考に囚われるな。機会重視型の発想を持て。」
「成果を得るために、どんな強みを活かして、何をしなければならないのか?経営の本質は、すべてこの一言に言い表されている。」
「生き方は教えられない。自ら未来を切り拓いていけ。つねにスキルアップ!」
「自らの責任で自らを高める。今、何を捨て、何を選択し、自己を高めるために何を学ぶか・・・絶えずこう問い続ける姿勢こそ、個人のイノベーションを促進するものである。」
ドラッカー博士が亡くなられて15年・・・。
あの時から、この国はどれだけ変わった、変われたのでしょうか?
「日本人よ、しっかりしろ!」・・・ドラッカー博士のお叱りの言葉が聞こえてきます。