能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

ドラッカーの遺言 博士が日本の次世代に遺した言葉「自らをイノベートせよ!」日本人よ、しっかりしろ!

2020年05月10日 | 本と雑誌

ステイホーム・・・書斎の書棚の整理をしました。
奥の方から、ドラッカー博士のコーナーを発見。
たぶん20冊以上はあると思います。
トム・ピータースとともに、著者別ではトップ3に入るドラッカー博士の蔵書。
「マネジメントの父」「マネジメントの発明者」と呼ばれるドラッカー博士。

若き日、診断士の先輩から言われたことがあります。
「迷ったら、困ったら、ドラッカーを読め。すべて書いてあるから」
それ以来、ドラッカーを読み続けています。

ドラッカーの遺言 The Last Words
ピーター・F・ドラッカー  窪田恭子訳  講談社刊  1500円+税

同書は、講談社BIZ取材班が、2005年7月28日にカリフォルニアでドラッカー博士にインタビューされた内容をまとめたもの。
同年の11月11日にドラッカー博士は逝去されます。

享年96歳。
タイトルの「遺言」「The Last Words」は、ここから来ています。

目次
第1章 世界はどこへ向かっているのか
第2章 日本の今
第3章 仕事に起こった変化
第4章 日本が進むべき道
第5章 経営とは?リーダーとは?
第6章 個人へのメッセージ

その一部を紹介させていただきます。

「新しい秩序へと向かう混迷した世界の中で、重要な役割を担う2つの国がある。それは、英国、日本である。」


「日本の危機の嘘・・・日本が直面しているのは危機ではなく、時代の変わり目=移行期にあるということ。」


「日本は、時代が変わったことを認め、その変化に対応していくために意識改革に取り組むべきである。」


「変化を拒絶してはいけない。」


「知識を生産的にすることが、競争を可能にするただ一つの方策である。」


「知識労働者は、絶えずスキルアップを追求すること。」


「定年70歳時代・・・日本の定年は74歳まで上がると私は予測する。」


「情報経済が主軸となる新時代の世界経済のもとで、最も苦労するのが日本である。つねにイノベートを追求し、新しい価値を生み出すことでしか、日本が生き残る道はない。」


「立ちはだかる相手は、インドと中国。」


「問題重視型の思考に囚われるな。機会重視型の発想を持て。」


「成果を得るために、どんな強みを活かして、何をしなければならないのか?経営の本質は、すべてこの一言に言い表されている。」


「生き方は教えられない。自ら未来を切り拓いていけ。つねにスキルアップ!」


「自らの責任で自らを高める。今、何を捨て、何を選択し、自己を高めるために何を学ぶか・・・絶えずこう問い続ける姿勢こそ、個人のイノベーションを促進するものである。」

ドラッカー博士が亡くなられて15年・・・。
あの時から、この国はどれだけ変わった、変われたのでしょうか?
「日本人よ、しっかりしろ!」・・・ドラッカー博士のお叱りの言葉が聞こえてきます。


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 歌おう 踊ろう 今夜は夢の... | トップ | 世界の海戦 ペルシャ戦争か... »
最新の画像もっと見る