カープ最終戦の敗戦から一夜。
くやしくもあり、情けなくもあるドラゴンズ戦の敗戦でした。
ズムスタを真っ赤に染めた3万人を超える観衆、CSを賭けた異常な雰囲気・・・選手、監督、コーチも圧倒されたと思います。
地元のテレビ局もラジオ局も新聞社も、カープ一色。
特別枠を設けての中継でした・・・おそらく号外の準備もされていたことでしょう。
が、ファンや地元の期待を裏切り、わずか1安打の零封負け、完封負け・・・。
言葉が出ません。
もう、お酒を飲んで寝るしかありません(笑)。
貧打、打てないというのであれば、ホームベースの近くに立つ、ファールで粘る、セイフティバンドで出塁を試みる、ボールに手を出さず出来るだけ相手投手に投げさせる、フォアボールで出れば足で相手チームを混乱させる・・・手はいろいろあると思います。これは、リトルリーグでも高校野球でもやっていることです。
そういった勝つための執念、工夫が何故、今のカープにはないのでしょうか?
緒方監督が試合前に話していた総力戦という言葉。
昨夜のカープベンチには、黒田投手を筆頭にカープの主力選手が、多数入っていました。
マエケン投手も、調子が良くない中、ランナーを出しながらも7回まで、ドラゴンズをゼロに抑えました。さすが、エースです。
そして、いつものパターンのセットアッパー大瀬良投手、クローザー中崎投手。
総力戦というのは、「いつものパターン」で進めていくということだったのでしょうか?
また、緒方監督の信頼の厚いキクマルコンビ・・・機能しませんでした。
2割前半の打率、チャンスに打てない・・・カープの貧打を象徴しています。
また、若き堂林選手、鈴木誠也選手のスタメン起用・・・。
絶対負けられない試合で先発・・・二進も三進も行きませんでした。
なぜ、カープは、こんな悲しい状況になったのか???
個人的に思うことは、カープがスマートになりすぎたためだと考えています。
カープ女子へのスポットライトや連敗しても満員になるズムスタ、かわいい応援グッズ・・・。
多くの選手たちもスマートになり、プリンスと呼ばれたり、グラビア雑誌に取り上げられたり・・・。
華やかなテレビ局のアナウンサーやタレントさんと結婚、かってのカープでは考えられなかった高額な年俸を手にする・・・。
興行としては、球団も儲かりオーケーなのでしょうが、勝ちへの執念は、どんどん希薄になってきたように思います。
地獄の特訓と言われたカープ二軍、ファームも、従来のような鍛え方をしてないようですし、一軍で駄目なら即ファームということも選手たちの意識改革、行動改革に繋がっていないような気がします。
勝負に命を賭ける仕事人がいないチームは、勝つことが難しいと思います。
今のカープは、スマートになりすぎたと思います。
勝つためにすべてを賭ける勝負師というよりは、ちやほやされる芸能人に近いのではないでしょうか?
プロ野球界の盟主ジャイアンツにも、その弱さがあります。
ハングリーさをもって対抗すれば、つけいる隙もあるのです。
そんなチーム状態の中で就任した緒方監督。
「セオリーどおりの野球」「美しい野球」「きれいな野球」を志向しています。
チームメンバーがリーグダントツのレベルがあれば、そういう戦略戦術も機能するのでしようが、今のカープ・・・投手陣を除く・・・には、その力量、実力、経験はないと思います。
このため、数年前から、ここぞという試合で負けることが多くなっています。
泥臭い野球をしてほしい・・・。
勝つための執念を見せてほしい・・・。
相手チームが嫌がる、いやらしい野球をして欲しい・・・。
昔、「広商野球」という言葉がありました。
いやらしい野球の代名詞です。
フォアボールやエラーで出塁。
バントで二塁へ送る。
セカンドゴロを打ってランナーを三塁に進める。
そして、ワイルドピッチや野手のエラー、ポテンヒットや内安打で1点を取る・・・。
相手が、実に嫌がる試合展開です。
ノーヒットで1点ということも多々あります。
今日のマスコミには、緒方監督が敗戦の報告を松田オーナーに直接したとの報道が出ていました。
思いっきり、サラリーマンしてます・・・笑。
メンバーのことより、自分の保身を考える人間に、リーダーの資格はありません。
その前にやることは、たくさんあるでしょうに???
カープファンも考えなければいけないと思います。
通常、弱いチーム、連敗を続けるチームの球場に、ファンは来ません。
旧広島市民球場の時代には、負けがこむと、スタンドはガラガラでした。
当然、球団への収入は減り、選手の年俸にも響きます・・・。
だから、選手も必死で試合に臨むわけです。
一年間、選手の皆さん、球場につめかけたファンの皆さん、本当にご苦労様でした。
もう一度、カープに野生味、熱く戦う本能を持った、泥臭い野球を復活させてほしいと願ってい
ます!
来年は、マエケン投手も黒田投手もいないかもしれません。
となると、来年のカープのエースは、昨夜、涙を流した大瀬良投手や福井投手、ジョンソン投手といったことになると思います。
今年より、厳しい戦いを強いられることは確実です。
来年、スマートでカッコいいカープより、泥臭く勝ちにこだわるカープを見たいと思うカープファンは私だけでしょうか?
がんばれ!カープ!!!