東京・竹橋の東京国立近代美術館で「大阪万博1970 デザインプロジェクト」が開催されています。
今から、45年前、大阪万博を訪れた方には、懐かしい、そしてニッポンのパワーを思い出させる素敵な展示だと思います。
「こんにちは~こんにちは~世界の国から~」・・・三波晴夫さんの歌が聞こえてきます(古い~)。
若い人に大阪万博の話をすると、言われてしまいます。
「わたしは、まだ生まれていませんでした・・・」(笑)
この万国博覧会に行った方は、おそらく昭和36年より前に生まれた人だと思います。
年金支給開始年齢が、まだ65歳になっていない人たちです。
母に連れられ、新幹線に乗って嬉しかったこと・・・人がたくさんいたこと、行列したこと・・・を思い出します。
1970年、昭和45年に大阪千里で開催された万国博覧会。
テーマは「人類の進歩と調和」・・・
当時は、「環境」という言葉が、まだ一般的ではありませんでした。
(結果論としては、人類は、進歩しても、あまり調和はしなかった・・・ということでしょうか!?)
この万博、実に6421万人が来場・・・日本人の二人に一人以上が、この人工的なパビリオン群を訪れました。
広告代理店電通がプロデュース・・・経済成長を続ける日本を世界にアピールする場として大きな成功をおさめたのです。
岡本太郎さんデザインの太陽の塔
エアドームのアメリカ館
北斎のイメージのオーストラリア館
天に届くような塔のソ連館
エアドームのガス館
上から見ると桜の花びらに見える日本館
シックなフランス館
人気の三菱未来館
・・・本当に懐かしいパビリオンです。
パビリオンという言葉も、大阪万博から使われているのではないでしょうか。
今回の展示では、当時の最新デザイン、ホステス・ユニフォーム、ピクトグラム、ポスター、記念切手、記念コイン、横尾忠則さんや真鍋博さんのポスターがディスプレイされています。
イケイケドンドンの当時のニッポンの空気が、よく伝わってくる美術展。
大阪万博の記憶のある方は、ぜひとも訪れたい美術展です。
本当に懐かしいニッポンの一時期を思い出させてくれます。
この美術展・・・5月17日までです。
(来週の4/5、そして5/3の日曜日は無料観覧日です)