久々に成城学園に行ってきました。
なぜか仕事での訪問です。
駅前の光景は、数十年前とほとんど同じ。
タイムトリップした不思議な感覚です。
不純物のない、有機質ながら無機質な空間。それが、成城学園でした。
整然とした街並み、豊かな緑、学園に通う子供たちは上品で、いわゆるガキはいません。
タバコを吸う場所もなく、一杯飲み屋もほぼない、雑菌のない無菌室を想起させます。
スモーカーの私としては、かなり絶望的な状況でした(笑)。
駅前のマックでさえ、すべて禁煙。あ~あ。
以前仕えていた上司が成城に住んでおり、たまに遊びに行きましたが、いつも「家飲み」だったことを思い出します。
飲み屋がほとんどなかったというのが理由だと思います。
余談ですが、その上司の奥さんが成城学園で繁盛する美容院を経営されており、
「オレは、髪結いの亭主。だから給料はすべて飲み代なんだ・・・ハッハッハッ」というのが口癖でした(笑)。
成城学園です
歴史的に、
東急電鉄は田園都市をめざし、
西武鉄道は学園都市を目指したということですが、
小田急はその中間を志向したのではと考えた次第です。
個人的には、雑菌やゴミゴミした街・・・人間が住んでいる、生活感漂う街が好きです。
その中で生活することにより、生命力が磨かれていくようにも思います。
娯楽施設や風俗がないつくば学園都市では自殺者が多いと聞きますが、
人間の形跡のない街の無機質な恐ろしさというのはあると思った次第です。
サントリーオールドのむかしのコピーを思い出しました。
「人間らしくやりたいな、人間なんだからな」