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スピングルムーブ 地方の中小企業が起こしたスニーカーのイノベーション 広島県府中市の靴メーカー・ニチマン

2019年07月02日 | マーケティング
東京・青山に住むクリエイター&デザイナーをしている友人。
広島で造った靴を履いています。
大ファンだそうです。
「足が疲れない、履きやすい・・・一度、これを履くと他のスニーカーは履けないよね。」


スピングルムーブ SPINGLE MOVE

よくよく調べてみると、広島県府中市にあるニチマン社で製造しているとのこと。
ニチマン社は歴史ある靴メーカー・・・といっても小学校で使う上履きなどのゴムシューズを作っているの会社というイメージ。

その中小企業がイノベーションを起こしました。


「SPINGLE」という名前は、回転を意味する「SPIN」に現在進行形の「ING」とまわる様子をあらわす「グルグル」を足した造語だそうです。

広島県府中市の本社工場に行って来ました。
バルカナイズ製法というそうですが、硫黄を含んだゴムを特殊な釜に入れ、高圧で圧力を加えることでゴムを硬化させ、アッパーとアウトソールを強固に結合させる製造方法。
接着剤で底を貼り合わせる一般的な製法よりも、型崩れせず、ソールが剥がれにくく、屈曲性に優れた靴になるそうです。
しかも、デザインがなかなか素敵です。


スピングルビズという、ビジネス用もあるそうです。
ビズ・・・高校時代から、ずっとリーガルなので、個人的にはちょっと違和感アリですが・・・。

でも、広島県府中市の中小企業が、長年培ってきた技術を活かし、新たなデザインを加えて全国的な事業展開をしている・・・素晴らしいと思います。
ナイキやニューバランスに対抗できる国産スニーカー・・・こんなニッチがあったんですね。


工場は、老舗メーカーのため、ちょっと古ぼけていますが、外から見る限り、5Sが行き届いているようです。



その前には、カフェを併設したスピングルの店舗。
とってもお洒落です。


ショップで初めてスピングルを見ました。
価格は、ふつうのスニーカーの二倍・・・2~3万円という価格帯です。
ちょっとお高め。
でも、友人の心をとらえたスピングルムーブ。
地方の中小企業が起こした奇跡だと思います。

府中シリーズの最終回でした。

今度、スピングルムーブを試しに1足買おうと思います。

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