中小企業診断士として経営の支援をさせていただいています。
中小企業、零細企業の社長さん、スタートアップ企業の若き創業者などと手をたずさえ伴走型のサポートをしています。
会社という装置は、残念なことに、何もしなければ、つぶれるように出来ています。
月初は固定費、変動費の大きなマイナスからスタートし、売上を上げながら損益分岐点をクリア、そこから利益が上がり始めます。
でも、そこには様々な障害やリスクがあり、順調に進むことの方が稀です。
資金繰りチェックや補助金獲得、販売促進やコストダウン、人手不足対応や労働時間規制対策などについて、知恵を出し合いながら、毎月毎月、山登りをしていかなければなりません。
このたび、会計士の友人から一冊の本を紹介されました。
なかなか面白い一冊です。
MBAイングリッシュ 経営学の基礎知識と英語を身につける(マネジメント・会計・マーケティング)
石井竜馬著 ベレ出版 2500円+税
帯には「北米トップスクールで学ぶ世界標準のMBAカリキュラムをベースに経営学の基礎知識と英単語を一緒に学べる一冊」とあります。
著者は、追手門大学教授で、ミシガン大学MBAホルダー。
MBA(Master of Business Administration)は、米国の経営大学院とのことで、経営幹部、管理者になるためのパスポートと言われています。
米国の若手社員は、一定の企業経験を積んだ後、MBAに入り、経営学修士号の学位を取得して、より良い待遇、処遇の会社に転職したり、起業したりします。
同書では、MBAの基礎知識であるマーケティング、アカウンティング、ファイナンス、組織管理論、生産管理、グローバルマネジメント、ビジネス倫理、経営学史などについて日本語と英語で解説していきます。
日本語の中に英単語が都度入ってくるという面白い解説です。
日本語を忘れつつある帰国子女のような表記、文体です(笑)。
でも、日本語で学ぶと難解なファイナンスやアカウンティングについては、英語付記の方が理解が早いことに気づきました。
さすがは、米国は経営の本家本元。
CAPMやベータ値、EPSやPER、ROEやROA・・・相互関係が分かりやすく解説されています。
MBAで使われる英語が日本語になっているんですね・・・当たり前ですが。
若い日に学んだNHKラジオ「英語ビジネスワールド」のMBAの教材を書棚の奥から引っ張り出してきました。
半年間にわたって、藤井正嗣講師とリチャード・シーハン講師がMBAの基礎を講義。
とても新鮮だったことを覚えています。
なんと音声テープ(カセットテープです)も残っていたため、時間があるときに聴いています。
昔のカセットデッキが、まだ動くのでラッキーでした。
調べてみると、NHKのこのMBAシリーズが装いを新たに出版されていました。
さっそくamazonで購入しました。
新版 英語で学ぶMBAベーシックス
藤井正嗣・リチャード・シーハン著 NHK出版 2200円+税
今回は、ビジネススクールで使用するような20のケースを取り上げて、ビジネス現場でどう解決すればいいのかを考える仕組みになっています。
取り上げるのは、マーケティング、会計と財務、人と組織、戦略、ビジョンの5つのチャプター。
音声はwebでダウンロードする仕組みになっています。
こちらもいっしょに活用して学んでいきたいと思います。
新しい年度、MBAの基礎を英語で学んでいこうと思います。
マネジメント、マーケティング、ファイナンスを発明したアメリカ合衆国の知恵、ナレッジで、今まで学んできたことを再整理しようと思います。
米国にMBA留学すれば数千万円かかりますが、これだと1万円以内でおさまります(笑)。
リスキリング、アップスキリング、リカレント教育にもコスパ、タイパが必要ですよね。
継続はチカラ!です。
楽しみながら、少しずつ進めて行こうと思います。