総務省の人口推計によると、65歳以上の高齢者は3640万人。
人口の29.1%とのことです。
昨年より22万人の増加。
男性が1583万人、女性が2057万人・・・おじいちゃんより、おばあちゃんの方が元気で長生きなんですね。
世界一の超高齢社会のニッポン。
国連のデータで見ると、高齢者の比率は次の通りです。
3位 ポルトガル 23.1%
2位 イタリア 23.6%
1位 日本 29.1%
わがニッポン、ダントツの1位です。
ラテン系の国であれば、最後まで人生を満喫する、ストレスがないというイメージ・・・ステレオタイプですかねえ(笑)。
でも、ニッポンは、真面目で、働き好き・・・それでも1位。
すごいことだと思います。
そして、高齢者の4人に1人が働いているとのこと。
そういえば、最近ファストフードや小売店でもご高齢の方がレジに立たれている姿を見ます。
生涯現役・・・見習わなければなりません。
OECDのデータでは、高齢者の就業率は、次の通りです。
イギリス 10.5%
カナダ 12.8%
米国 18.0%
韓国 34.1%
日本 25.1%
働く高齢者も、世界でトップクラスです。
「死ぬまで働かせるのか」という声もあるようですが、少しでもお金を稼ぎ続ける、社会との接点がある、健康の維持など働くメリットは十分にあると思います。
作家の五木寛之さんの言葉・・・「老人には、教育と教養が必要だ」。
老人には、「今日、行く所」と「今日も用」があることが必要だということだそうです。
であれば、「働く」ことは、それらの条件を満たしていることになります。
敗戦後、再び「坂の上の雲」を目指して、ひたすら頑張り続けた日本国民。
その精華としての世界一の長寿国、自由主義と民主主義を謳歌できる国になりました。
年寄りにも居場所がある、働く場所がある、若者も頑張る、こどもも増え続ける・・・今の平和を満喫するとともに、日々の積み重ねが大切だと思います。
少子高齢化やイノベーションが産まれないため、国際競争力が落ちている、世界市場シェアが低下しているといった評価もありますが、それでも、世界第3位のGDPを有するわが国。
もっと自信を持って良いのかもしれません。
長生き国家、自由主義と民主主義、歴史と伝統を持ち、世界の平和に貢献し続ける国家・・・誇り高く胸を張っていけば良いと思います。
今日は敬老の日。
大先輩であるおじいちゃん、おばあちゃんの声に耳を傾けたいと思います。