今の時代、社長業というのは、本当に大変な仕事。
次々に変わる環境、市場、技術革新、グローバル化・・・。
その中での舵取り、外への働きかけ、内部の統制・マネジメント・・・。
その仕事たるや全ての持てる力を全開にした命がけの職業です。
友人の経営者は、
夢の中にも数字が駆け回っている、
遊んでいても資金繰りの計算をしている、
飲んでフラッシュアイデアが出て歓喜、翌朝起きて冷静に考えると全く使い物にならない愚案だった・・・
などのグチを笑い話風に語ります。
まあ、これだけポジィティブで明るければ大丈夫だよと助言しているのですが・・・。
産業能率大学から、「第7回 社長が選ぶ今年の社長2014」が発表されました。
従業員10名以上の会社の社長559名にインターネット調査。
471名から有効回答を得たとのことです。
第1位 孫ソフトバンク社長 171票
第2位 豊田トヨタ社長 124票
第3位 柳井ユニクロ社長 30票
第4位 ティム・クックアップル社長 15票
第5位 永守日本電産社長
新浪サントリー社長
グレン・ガンベルUSJ社長
第8位 森川LINE社長
第9位 小飼マツダ社長
古森富士フイルム社長
ジャック・マーアリハバCEO
得票数からすると、孫社長と豊田社長がぶっちぎりの1位、2位。
孫社長は、2年連続4回目のトップとのことです。
同大学の解説では、「先見性と新規分野への挑戦」が評価されたとあります。
孫社長の打ち出す壮大なヴィジョン、経営計画、スピーディな意思決定がソフトバンク社の快進撃を源になっているということが、現職の社長の支持を得ているのだと思います。
同時期に行われた日経ビジネス誌の「日本の社長ランキング」もほぼ同様な並びでした。
第1位 永守日本電産社長
第2位 孫ソフトバンク社長
第3位 豊田トヨタ社長
第4位 鈴木セブン&i会長
第5位 古森富士フイルム社長
第6位 柳井ユニクロ社長
ランキングされた社長は、いずれもカリスマ。
強力なリーダーシップに裏打ちされた先見性、構想力、そして実行力のランキングということも出来ると思います。
そして、それぞれの業界を知り尽くしている専門職であるということが重要であるように思えます。
米国のように、異なる業界を飛び歩くCEOが数多くいる世界とは異なるように思います。
そういった意味では、サントリーの新社長は注目されるところです。
業界を熟知しながら、幽体離脱して高いところから俯瞰できる・・・そして想いと信念に基づき強力な執行力、実行力を発揮する・・・そんな社長が今、業績を上げ、支持を得ているのだと思います。