昭和、平成の時代は、十年ひと昔でしたが、今では、1年ひと昔・・・。
ドッグイヤーからマウスイヤー・・・時代は加速度的にスピードアップしています。
デジタルの時代の1年間は、かっての7年間と言われています。
時代のスピードが7倍に上がっているといわれています。
AI、ビッグデータ、IoT、ロボット、RPA、DX、デジタル・・・。
今まで、まだまだ実戦配備が難しいと言われていたことが、テクノロジーの進化により現実のものになりつつあります。
特にAI(人工知能)は、世の中を確実に変えていくと思います。
友人の銀行員が話していました。
「あと三年もたてば、銀行員の半分は不要になる・・・」
結構、ショッキングな話です。
彼曰く・・・
「AI、フィンテック、ブロックチェーン、ビットコイン・・・お金が、デジタルに置き換えられていく。人間より正確だし、安い。」
メガバンでも店舗閉鎖が続き、人のリストラも日常のものとなり、新卒の募集人員も少なくなっています。
これは、税理士や公認会計士といった計数を扱う仕事も同様。
社会保険労務士の労働保険や社会保険の定型的な手続きもAIに置き換わっていくことになるでしょう。
現在では、弁護士の法務業務についても、判例やケースまで、かなりの部分でAIがアシストするようになっています。
野村総合研究所の調査では、士業の中で最も影響を受けないのが中小企業診断士と言われています。
企業へのコンサルティングが非定型業務ということがあるのでしょう。
人間しか出来ないアナログ部分、創造的な分野以外は、すべてコンピュータに置き換えられ、多くの人が失業する・・・
確かに、そういうこともあると思います。
身近なところでは、ガソリンスタンド。
ノンカーボン、脱炭素社会で、ガソリンスタンドそのものの数が減るのと同時に、セルフ給油の店が台頭。
この1年で、石油、ガソリンの世界は一変しました。
個人的には、AIとAI以外を区別して考えるのではなく、AIをマネジメントすることが、これからのプロフェッショナルにも求められるスタンスではないかと考えています。
いくらAI将棋やAI囲碁が強くなってきても、プロ棋士が失業するという話は聞いたことがありません。
現役のプロ棋士がいなければ、AIのデータやアルゴリズムが進化しないからです。
AIの持つアルゴリズムを知り、AIが導き出したアウトプットと、自らの思考を常に意識するという姿勢こそが起点になると思います。
AIに使われるのではなく、AIを利用する、使いこなすことこそが人間の役割です。
「AI」は、「愛」とも読めます(笑)。
人間にしか出来ないクリエイティビティ(創造性)、ヒューマニティ(人間性、おもてなし)、マネジメント(経営管理)がより大切になると思います。
AIが人間の頭脳を超えると言われる「シンギュラリティ」が到来(2045年頃)するまで、AIを使い倒す姿勢が求められます。