久々に、村上春樹さんの作品を読みました。
この本は、友人からプレゼントされたもの。
カット・メンシックさんのイラストが素晴らしい絵本「的」な一冊です。
図書館奇譚
村上春樹著 新潮社 1800円+税
村上作品らしく、主人公の「ぼく」。
そして、羊男、謎の老人、美少女・・・。
図書館と言う知的な空間の中で不思議な物語が展開されていきます。
大学時代に初めて村上春樹作品に触れたのが「風の歌を聴け」。
そして、「1973年のピンボール」。
何度も読み返したことを記憶しています。
小説家を目指していた親友は、当時の村上文体を真似、マネ、まね・・・。
同時に米国のハードボイルド作品にハマっていました。
レイモンド・チャンドラー、ダシール・ハメット、ロス・マクドナルド・・・日本では、矢作俊彦。
その影響を受けて、「ぼく」もハマることになります。
が、「ノルウェーの森」あたりから、なぜか村上作品から離れていくことになります。
理由は、よく分かりません・・・。
久々の村上春樹ワールドに、若き日の思い出がオーバーラップしてきました。